スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

市民ジャーナリズムの限界

市民参加型のインターネットニュースサイト、オーマイニュースが日本で普及しなかった理由についての記事がありました。

オーマイニュースはボクも訪れたことがありますが、残念ながら読みたいと思うような記事はほとんどありませんでした。今ではオーマイライフという名前で、「日本初の体験型レポートサイト」として方向性を少し変えたようです。

どうして市民が記事を書いて投稿する、ニュースサイトが成り立たないのか。その答えは、ジャーナリズムを本職としない市民の、取材力の限界にあります。

ブログでは、個人の体験や感じたこと、意見を自由に述べることができます。政府の金融政策は雇用には結びつかないだとか、日本がワールド・ベースボール・クラシックで優勝するにはこうするべきなどといった議論がブログでは盛んに交わされます。

中には、評論家顔負けの分析で、多くのファンを持つブログもあります。評論家や専門家自身がブログを持つことも当たり前になりました。誰もが大手メディアを通さずとも意見を発信できるようになったという意味で、ブログには大きな価値があります。

しかし、ブログで意見を述べるには、まずは正確な事実を得る必要があります。個人の体験を綴ったエッセイなら別ですが、ブロガーが日本の経済について意見を述べることができるのは、政府がどんな政策を打ち出すのかを、政治家や官僚たちから直接聞き出したり、専門家に話を聞いたりして記事にする人がいるからです。

プロの記者は、事実を報じるために、実際に現場に赴き、何十人もの関係者に話を聞きます。そうして書かれた記事は、厳しい事実関係のチェックを得て、初めて読者の目にふれることになるのです。報道とは、とてつもない労力と費用を必要とするプロの仕事であり、他に仕事を持つ人が、片手間でできることではありません。市民がニュースを報じようとする試みが成功できない理由はここにあります。
スポンサーサイト

theme : 報道・マスコミ
genre : 政治・経済

tag : ジャーナリズム ブログ 報道 取材 オーマイニュース オーマイライフ 記者

大統領に靴を投げつけた記者

イラクを訪問したブッシュ大統領が、マリキ首相との共同記者会見で、イラク人のテレビ記者に靴を投げつけられるハプニングがありました。



突然のことにも関わらず、サッと身を翻してよけたブッシュ大統領。普通なら、手ではじくのが精いっぱいであろうところを、若者顔負けの反射神経を見せてくれました。常に健康であることを求められる大統領として、日々のトーレニングを欠かしていないようです。

記者は突如立ち上がって、ブッシュ大統領に「犬」と罵声を浴びせ、靴を投げたといいますが、これはジャーナリストとしてあるまじき行為です。

どんなに取材対象が憎くとも、その感情を押し殺し、事実を冷静に語るのが記者の役目。ジャーナリスト自身が、事件の主人公になるようなことはあってはなりません。その逆に、どんなに取材対象の意見に賛同しようとも、記者会見で拍手喝采をしてはならないのがジャーナリストです(単に敬意を表すrespectful clapであれば別ですが)。

取材対象に近づきながらも、一歩引いたところで観察するのが、プロの妙技だといえます。

産経ニュースによると、エジプトのテレビニュースで、女子アナウンサーがこのイラク人記者のことを「英雄」と呼んだといいます。こうした中立性を失ったマスコミの行為が、人々のジャーナリズムに対する信頼性を損なわせるのはとても残念なことです。

theme : 報道・マスコミ
genre : 政治・経済

tag : ジャーナリズム ジャーナリスト 記者 イラク ブッシュ

まさか翌日に破産とは

トリビューン社の倒産危機について書いた翌日に、破産法申請のニュースが飛び込んできました。

渦中にいるロサンゼルス・タイムズの記事によると、キャッシュフローに問題はないものの、約130億ドル(およそ1.3兆円)の負債をこのままでは返済しきれないとの判断だといいます。

今回の更生手続きは、債務の再編が主な目的で、新聞やテレビやインターネット事業は変わらず継続するとのこと。ロサンゼルス・タイムズにも、発行人から読者宛にメッセージが掲載され、読者にとってはほとんど影響がないことを強調していました。

気になるのは、うちの新聞社と同じ系列で、南カリフォルニアで発行部数2位を誇るオレンジ・カウンティ・レジスターを、ロサンゼルス・タイムズが買収するかもしれないと書かれていたこと。各都市ではこれから新聞の統合が進むと思われるので、これも仕方のないことです。

もちろん先行きに不安はありますが、それでも業界の転換期に記者として真っ正面から向き合えるのは、貴重な体験と言えるかもしれません。

theme : 報道・マスコミ
genre : 政治・経済

tag : ロサンゼルス・タイムズ 新聞 トリビューン社 破産

トリビューン社、倒産の危機に

新聞発行部数全米第4位のロサンゼルス・タイムズと、8位のシカゴ・トリビューンを所有する、トリビューン社が倒産の危機にあるとの報道

23のテレビ局と12の新聞社を傘下に持つ巨大メディアグループですが、大量の負債を抱えているため、新聞社での大幅人員カットを強いられました。保有するシカゴ・カブスと本拠地リグリー・フィールド、地元のスポーツケーブル局も売りに出しているのですが、金融不況と相まって買い手が見つからないようです。

新聞業界の不振で、中規模のメトロ紙が窮地に追い込まれる中、ニューヨーク・タイムズやウォール・ストリート・ジャーナルのようにブランド力のある大手紙と、うちのように限定された地域に特化した小規模紙は何とか生き延びるのではないかと思われていただけに、ショッキングなニュースです。

よく勘違いされるのですが、人々が新聞を読まなくなったから、新聞社が危なくなっているのでありません。確かに発行部数は落ち込む傾向にあります。若い人はインターネットで情報を得る時代です。しかし、もともと新聞を読んでいた人々 ― 高年齢者やビジネスマン ― の間では、未だ新聞は根強い支持を受けています。うちの新聞も、幸いなことに購読者数は減っていません。

問題なのは、広告収入の激減です。日本の新聞社は、販売収入と広告収入の割合が6対4ですが、アメリカではその割合が逆の広告8、販売2になります。特に求人や不動産、個人間売買についての数行程度の簡素な広告を分類して載せているclassified ads(クラシファイド広告)は大きな収入源。

しかし、Craig's ListやGoogle、eBayといったインターネットサービスにその役割を取って代わられ、新聞の広告媒体としての価値は急激に下がってきています。不況にあえぐ企業が、これからもっと財布のヒモを締めていくことを考えると、希望の光は見えてきそうにありません。

theme : アメリカ合衆国
genre : 政治・経済

tag : 新聞 広告 トリビューン ロサンゼルス・タイムズ シカゴ・トリビューン インターネット シカゴ・カブス リグリーフィールド

アメリカ新聞社ツアー

ボクの働くオフィスの様子です。

theme : 職場でのできごと
genre : 就職・お仕事

tag : アメリカ 新聞 デイリープレス ビクタービル

プロフィール

TomoyaS

Author:TomoyaS
アメリカ生まれ、日本育ち。日本で大学を卒業した後、アメリカの大学院でスポーツ学の修士課程を修了。現在はカリフォルニアの新聞社でスポーツライターとして活動中。

最近の記事
RSSフィード
ブログ内検索
ブログランキング!
ランキングに登録しています。下のバナーをワンクリックお願いします!

FC2ブログランキング

カテゴリー
月別アーカイブ
最近のコメント
最近のトラックバック
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。