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ズボンの仕立て

脚が太くて短く、お尻の大きいボクにとって、ズボン選びは至難です。アメリカズボンを買うと、日本のようにその場で裾上げはしてくれません。当たり前のように思っていたサービスですが、ないととても不便です。

ではアメリカではどこで裾上げをするのか。最初は自分でするものなのかと思っていましたが、不器用なアメリカ人にそんなことができるとは思えない。ということで調べてみたら、クリーニング屋が簡単な仕立てをしてくれるとのことです。

普段はほとんどクリーニング屋など縁のないボクですが、早速近くの店を調べて行ってきました。韓国人夫婦が経営をしていて、見事クリーニング屋がアジア人の職業というアメリカン・ステレオタイプに当てはまりました。

おじさんは30年前に大学で日本文学を勉強していたらしく、記憶を掘り起こすようにして日本語を話し、ボクが試着室に入っている間も延々と、いかに日本韓国が精神レベルでつながりが深いかを語ってくれました。

仕立てに関してはさすがアジア人。もんぺをはいたおばちゃんが、床にどっかりと座り込んで、慣れた手つきで裾の長さとズボンの太さを計ってくれました。値段も一本9ドルと、比較的お得です。これなら多少大きめサイズのズボンを買っても、あとで仕立ててもらえばどうにかなります。

アメリカでセールになるのは大きいサイズの服ばかり。ちっちゃい日本人としては手が出しにくかったのですが、これからはそうしたセールも狙ってみようと思います。

それにしても、韓国日本のおじさん、おばさんというのは、ファッションから行動まで本当によく似ています。まさにおっちゃんとおばちゃんです。それが妙に心地よく感じるのはやっぱりボクが日本人だからでしょうか。
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theme : アメリカ生活
genre : 海外情報

tag : アメリカ 裾上げ 仕立て テイラー クリーニング ズボン 韓国 日本

トレードがスポーツを面白くする

NBAのトレード期間が終了しました。今シーズンはビッグトレードが相次ぎ、それによって勢力図が大きく変わりました。

シーズン開幕前にはケヴィン・ガーネットがミネソタからボストンへ。低迷を極めていたセルティックスが突然優勝候補と言われるようになり、ここまでそれに恥じない躍進ぶりを見せています。

期間終了直前には、スペイン出身のパウ・ガソルがメンフィスからレイカーズへ移りました。弱小グリズリーズにいたため、過小評価されていたガソルでしたが、レイカーズに来て、その名が全米中に知られるようになりました。

その他にもシャックがサンズに、ネッツでくすぶりぎみだったジェイソン・キッドがマヴェリックスへと移籍しました。

こうした大型トレードは、優勝争いを熾烈にするだけなく、メディアやファンの大きな注目を集めます。ファンにとってトレードというのは、あのパスの達人が、得点力の高い選手のいるチームにいたらどうなるんだろうだとか、あのスーパースターなら一人で弱小チームを優勝させられるんじゃないだろうかなんていう、「もし (if)」を実現させてくれる夢のような機会です。

NBAにとって、チーム間の取引を活発にすることが、人気回復の大事な一手になるのではないでしょうか。

theme : NBA
genre : スポーツ

tag : NBA バスケットボール トレード 人気回復 ガーネット シャック キッド ガソル

アメリカン・サッカーと移民

今カリフォルニア州は、高校サッカーのプレイオフ真っ盛りです。アメリカには日本の全国大会のようなものがないため、ほとんどの高校にとっては、地区大会が最終地点になります。

うちの新聞社の取材地域からは4チームがまだ勝ち残っているので、サッカー担当記者として奔走する毎日です。昨日もカリフォルニア南部地区男子準決勝を見に、一時間ほど運転してロサンゼルスまで行ってきました。

サッカー不毛の地と言われるアメリカにおいて、カリフォルニアはサッカーの中心地。メキシコや南米からの移民が人口の40パーセントを占めることを考えれば、不思議ではありません。もちろんアメフトやバスケットボールの人気には到底及びませんが、それでも他の地域に比べればサッカー熱は高い。

取材をしてびっくりするのが、その思った以上のレベルの高さ。体格や運動能力に恵まれた生徒はアメフトやバスケットボールにとられているのでしょうが、それでもチームとして組織だったプレイをこなし、個人技に秀でた選手も数多くいます。日本の高校と比べても遜色ないレベルだと思います。

登録選手の名前を見ると、やはりそのほとんどがラテン系。ゴンザレスやマルチネスのオンパレードです。選手にインタビューをすると、英語が不自由ということで、英語とスペイン語を両方話せるチームメイトが通訳をすることもあります。

彼らはサッカーに情熱を燃やす両親と、世界で活躍するラテン選手達を見て育ちます。彼らにとっては、サッカーがナンバーワンスポーツなのです。

こうした状況が続くことで、ワールドカップ2度優勝の女子はもちろんのこと、男子サッカーのレベルも、どんどん高まっていくはずです。アメリカで主流スポーツとは言えないサッカーが着実に向上する背景には、サッカー王国から押し寄せる移民たちの存在があります。

ただ正直なことを言うと、アメリカでサッカーが主流スポーツになる日はこないのではないかと思います。人口は増えても、人々の意識の中でマイノリティという位置づけから抜け出せずにいるヒスパニックの文化は、決してマジョリティにはなりえないからです。

theme : サッカー
genre : スポーツ

tag : サッカー アメリカ 高校サッカー ラテン ヒスパニック カリフォルニア 不毛の地

銃社会アメリカ

アメリカでは2月7日から14日にかけて、5件もの銃乱射事件が起きました。

ボクが住んでいる地域の高校でも、時々少年ギャングたちの抗争があります。彼らが銃を持っていることを考えると、高校スポーツの取材も決して安全だとは言えません。

アメリカには2億5千万丁の小火器が出回っています。銃規制の厳しい日本と違い、個人が銃を所持する権利を法律で認めているからです。

その根底にあるのが、合衆国憲法修正第2条。

A well regulated militia, being necessary to the security of a free state, the right of the people to keep and bear arms, shall not be infringed.

規律ある民兵は、自由な国家の安全にとって必要であるから、市民が武器を保有し、また携帯する権利は、これを侵してはならない。(Wikipediaより訳抜粋)



これは独立初期の18世紀末アメリカで、人々の基本的人権を、国や政府などの圧力から守るために定められました。連邦政府の支配がいきすぎた時に、州や市民が武器を持って立ち向かえるように配慮した結果です。

しかし、アメリカ研究の権威であり、ボクの恩師でもある故斎藤真氏は、修正第二条を今の社会に当てはめて考えることに無理があると説かれていました。

アメリカ独立戦争やフランス革命のように混乱した時代ならばこうした発想も分かります。でも、それを民主主義の発展した現代において、個人の銃所持を正当化するために利用するのはこじつけでしかありません。

今回の相次ぐ乱射事件の後でも、銃規制の声は連邦、州政府レベルでは一切聞かれませんでした。大統領候補たちも選挙を考慮してのことか、この問題にはほとんど触れず、口を開いたオバマ候補も祈りを捧げただけでした。

対策として持ち上がってくるのは、いかに警備を強化するかということ。学校中に監視カメラや金属探知器が設置されたり、警備員や警察がうじゃうじゃいたりというのは、決して望ましい教育環境ではありません。

しかも12の州においては、銃を乱射する相手から自己防衛をはかるため、銃所持を更に自由にするという案が出されたというのですから、もう笑うしかありません。

我流を貫き通すのは構いませんが、もう少し客観的に自分の社会を見つめてもらいたいものです。

theme : 海外ニュース
genre : ニュース

tag : アメリカ 銃乱射 銃規制 修正第2条 斎藤真

不況にはカンフル剤

アメリカでは景気の後退を受け、国民にお金をバラ巻くという、なんとも安易で素晴らしい法案が議会を通過しました。

2年間で11兆円をつぎ込んで、一人当たり600ドル(65,000円)まで配分します。

昨年税金を払っていること、また富裕層でないということが条件ですので、ボクのような勤勉な(??)低所得者にはばっちり当てはまります。

後はブッシュさんがゴーサインを出すだけ。こういう時はブッシュさんの顔も仏に見えてくるから不思議なもんです。小切手が送られてくる5月くらいには、どの店も大々的セールをするはず。高画質テレビ、iPhone、旅行など今からチェックです!

どっかの国でも以前地域振興券を配っていましたが、たとえそれがボク達の税金から出てくるお金だったとしても、ポストに小切手が入っていれば嬉しいもの。

景気にカンフル剤を打つためにも、しっかりと無駄遣いしたいと思います。

theme : アメリカ合衆国
genre : 政治・経済

tag : 不況 アメリカ 議会 ブッシュ 法案 カンフル 景気 地域振興券

バラック・オバマに学ぶスピーチ術

これまでにない注目を集める大統領選挙。共和党ではルディ・ジュリアーニ、ミット・ロムニーといった有力候補が辞退し、ジョン・マケインの一人舞台になってきました。

民主党では、先週のスーパーチューズデーを経ても、未だヒラリー・クリントンとバラック・オバマの史上まれに見る接戦が続いています。

予備選挙が始まる前は、圧倒的知名度でクリントンさん有利だと言われていましたが、オバマさんが徐々に勢いを増し、昨日の選挙では3州全てを獲得しました。

人々が、オバマさんの訴えるポジティブなメッセージに共鳴し、彼が選挙で勝てると信じ始めた結果だと思います。まれに見るカリスマ性で、アメリカ人の心をつかみつつあります。

ボクがオバマさんの存在に注目し始めたのは、2004年民主党大会でジョン・ケリー候補を応援するスピーチがきっかけでした。まだ無名だった彼が、リベラルと保守、人種、民族などによって対立するアメリカ人に対し、そんなことは関係ない、誰もが同じアメリカ人なんだと訴えた時は鳥肌が立ちました。

そのスピーチ力は、レーガンやクリントン元大統領などとは、スタイルは違えど、彼らに匹敵するものがあります。今回の選挙で、次々とアメリカ人を魅了していく彼のスピーチには、ボクたちが参考にできるスピーチやプレゼンテーションのヒントがいくつも隠されています。



1.抑揚とリズム
オバマさんのスピーチは、かのマーティン・ルーサー・キングを彷彿させます。

彼らはまるで歌を歌うように、声のトーンや、ピッチを変えたりすることで、聴衆の心の琴線を震えさせます。また、強調すべき箇所ではリズムを変えるため、キーとなるメッセージが人々の心にしっかりと残るのです。

英語が苦手な人でも、どこがクライマックスなのか、何となく分かるはずです。

2.シンプルでパワフルな言葉遣い
政治家や大学教授にありがちな難解なフレーズというのは、彼のスピーチには一切出てきません。

難しい表現を使うことで、自分を高く見せようとする人がいますが、人の心をつかむには逆効果です。そうした言葉には、抽象的なものが多く、聞いている人が頭でイメージしづらいのです。

短くて歯切れがよく、誰もが知っている動詞を使うだけで、スピーチは何倍も力強く聞こえます。

3.キーフレーズや文体の繰り返し
最もシンプルでパワフルなフレーズを何度も繰り返します。また、並列関係にある文章は、文体を統一。スピーチにリズムを生み、大事なメッセージを聞き手の心に刻む効果があります。

この最も有名な例が、キング氏の"I have a dream(私には夢がある)"です。彼がワシントンで行ったスピーチにはこのフレーズが何度も登場します。

オバマさんも2004年のスピーチで、以下のような使い方をしました。
"HopeHope in the face of difficulty. Hope in the face of uncertainty. The audacity of hope!"

"I believe that we can give our middle class relief and provide working families with a road to opportunity. I believe that we can provide jobs to the jobless, homes to the homeless and reclaim young people in cities across America from violence and despair. I believe that we have a righteous wind at our backs and that as we stand on the crossroads of history, we can make the right choices, and meet the challenges that face us.

まだまだオバマさんのスピーチから学べることはありますので、また紹介します。

theme : 海外ニュース
genre : ニュース

tag : オバマ スピーチ プレゼン マケイン クリントン レーガン 大統領

試合後のプロポーズ

前回はフィギュアスケートカップルの、氷上でのプロポーズを紹介しました。でも、アメリカン・スポーツにはまだまだロマンチックな話がたくさんあります。

今からちょうど一年ほど前に、大学フットボールのプレイオフに出場したボイジー州立大学は、名門オクラホマ大学と対戦。下馬評では、圧倒的にオクラホマ有利と言われていました。

しかし、両チームは大接戦を繰り広げ、試合は延長戦へと突入。そこでボイジー大学は一世一代の奇策を成功させ、見事勝利を収めます。その決勝点を決めたのが、チームのスターであるイアン・ジョンソン(Ian Johnson)でした。

ジョンソンは、自分の得点でサヨナラ勝ちを決めた直後、大学のチアリーダー部主将で、恋人でもあるクリシー・ポパディックス(Chrissy Popadics)のところへ一目散に走っていきました。そして二人並んでテレビ局の勝利インタビューを受けている最中、ジョンソンは突然ポパディックスの前でヒザを突きます。

なんと21歳のジョンソンは、全米中継の前で、ポパディックスに結婚を申し込んだのです。あまりの喜びで思わず涙をこぼしたポパディックスでしたが、このロマンチックなプロポーズを断れるはずもなく、声を振り絞ってイエスとだけ答え、ジョンソンの腕に飛び込んでキスをします。

この様子はテレビやYouTubeで瞬く間に広がり、試合が歴史に残る名勝負だったこともあって、全米中の注目を集めました。非常に残念なことに、ジョンソンの元には人種間結婚に反対する人々から30通もの脅迫状が届いたといいます(ジョンソンは黒人で、ポパディックスは白人)。しかしそんな困難にも負けず、二人は昨年の7月に晴れて結婚式を挙げました。

大舞台で一世一代のプレーを成功させ、愛する人に結婚を申し込む。まるで映画のラストシーンのようなことを21歳の大学生がやってのけたのです。これもまたアメリカンドリームの一つなのかもしれません。

theme : アメリカンフットボール
genre : スポーツ

tag : フットボール アメフト ボイジー オクラホマ フィギュア ジョンソン ポパディックス プロポーズ アメリカンドリーム

氷上でのプロポーズ

日本とは正反対に、アメリカではフィギュアスケートの人気が低迷しています。ミッシェル・クワンサーシャ・コーエンに続くスターが出てこない、日本や韓国に上位を独占されているなどが原因だと言われています。

そんな中で話題になったのが、井上怜奈ジョン・ボルドウィンのペア。井上選手は日本生まれの日本育ちですが、2005年にアメリカ国籍を取得しました。二人は恋人同士でもあり、先月に行われた全米選手権では2位を獲得。

そして二人が全米選手権での演技を終えたその時、ドラマが待っていました。

リンクの中央で、観客にお辞儀をしている二人でしたが、突然ボルドウィンが氷の上にヒザを突きます。井上選手の手を取り、優しく抱き寄せ、耳元にそっとプロポーズの言葉を囁きかけたのです。

予想だにしない形でプロポーズを受けた井上選手は驚きを隠せませんが、それでもすぐにイエスと返事をし、目からは涙がこぼれ落ちます。

アスリートにとって、競技本番というのはほんの一瞬のことでしかありません。辛い練習や病気、ケガ、プライベートな問題などを克服し、その一瞬に全てをかける。そこで愛を告白するボルドウィンの演出にはボクも感動してしまいました。

二人は現在、四大陸選手権への準備に追われ、結婚式どころではないそうです。ボルドウィンはカリフォルニアにあるマリブでの挙式を考えているようですが、井上選手は全くそうした式やドレス、結婚指輪には興味を示さない。

「私は指輪はいりません。あの瞬間、ジョンが私にしてくれたことだけで十分なんです。彼は私に、愛と尊敬の気持ちを伝えてくれました。それは決してお金で買えるものではないんです。」(ロサンゼルス・タイムズの記事を翻訳)



こういうことを言い合える関係になれたら素敵ですね。




井上選手に関するインタビュー(彼女の人間性が見えてきます。なぜ彼女が式も指輪もいらないと言うのか、分かる気がします。)
ちなみに彼女の英語力は素晴らしいです。とても20代で身に付けたとは思えません。

theme : フィギュアスケート
genre : スポーツ

tag : フィギュア クワン コーエン 井上怜奈 ボルドウィン プロポーズ 氷上 結婚 全米選手権

Moleskineで取材

記者に観察力は欠かせません。コラムを含め、ほとんどの記事は自分が見たこと、聞いたことをそのまま書くだけ。ほんの些細なことでも書き留めることが重要です。

だから、ボクも常にペンとメモ帳をポケットに忍ばせています。取材記録だけでなく、考えていることをまとめる一冊のメモ帳。それがMoleskine(モレスキン)です。

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ジャーナリストにとっては、自分の見たこと、聞いたこと、読んだこと、感じたこと、考えたことを記した情報が全て。自分が書き込めば書き込むほど、メモ帳の価値は高まっていきます。だからその重みに耐えられる製品でなくてはなりません。

モレスキンとの出会いは2年ほど前のこと。地元の本屋でレジの近くに並んでいたのを見て、一目でほれ込んでしまいました。真っ黒な表紙にゴムバンドという、至ってシンプルなデザインは今でも飽きがきません。

ポケットサイズは携帯性も抜群で、手にしっくり収まる大きさはどんな姿勢でも書きやすい。堅いカバーとゴムバンドのおかげで、後ろポケットに入れておいても形がくずれたり、痛んだりすることはありません。

一見シンプルながら、細かい配慮も行き届いています。普通のノートは、開くとページの中央がくぼんでしまい書きづらいのですが、モレスキンはどのページを開いても見開きが平らになるため、目一杯書き込めるのです。

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また、まるで高級な本のような作りは、後で読み返そう、情報を保存しておこうという気持ちにさせてくれます。ボクは気付いたことを何でも書きなぐり、後で読み返しながら、ハイライターや赤ペンで重要なところを一目で分かるように強調させます。

インターネットで調べたら世界中にファンがいて、映画やテレビにもたびたび小道具として登場。ちまたではヘミングウェイやゴッホが愛用していたことで知られていて、日本でも比較的簡単に手に入るようです。

Moleskine Square Notebook (Moleskin)Moleskine Square Notebook (Moleskin)
(2008/01/30)
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真っ白だった200ページを使いきった時は、自分の人生を振り返り、充実感を感じることができます。日記用としても最適だと思いますので、ぜひお試しください。お勧めです。

theme : ステーショナリー
genre : 趣味・実用

tag : モレスキン モールスキン Moleskine 取材 メモ 記者 ヘミングウェイ ゴッホ

悲しい知らせ

ボクが小学校の2年間をアメリカで暮らしていた時、英語を教えてくれていた家庭教師の方が亡くなりました。まだ40代という若さで、脳腫瘍との闘病生活の末でした。

決して大げさではなく、彼女がいなかったら今のボクはありません。15年ほど前、全く英語を話せなかったボクにほぼ毎日のように、辛抱強く英語を教えてくれた。日本に帰ってからも、彼女が朗読してくれた100本以上もの英語のテープを使って、ひたすら発音を真似し続けました。彼女の助けがなければ、ぐーたらなボクがたった2年間という期間で、ここまで英語の力を伸ばせたとは考えられません。

また、大学生になって10年ぶりに再会したボクを、結婚してできた彼女の家庭に、家族の一員のように招いてくれた。あの時は、自分がアメリカという国にまた戻ってこれたんだという喜びを噛みしめることができました。

その彼女ももうこの世にはいない。正直まだ実感が湧きません。でも、自分は一体彼女にどんな恩返しができたのか。後悔にも似た気持ちが湧いてきます。彼女が病気との戦いで苦しんでいる時にも、何もできなかった。

残された旦那さんと二人の子供たちがこの苦境を乗り越えられるよう祈るとともに、彼女から授かった英語を最大限に生かし、自分の夢を実現していくことが今のボクにできる唯一のことです。

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tag : 英語 家庭教師 脳腫瘍

我が街、住めば都

住めば都と言いますが、徐々にこのヴィクタービルという街が気に入ってきました。

ロサンゼルスから1時間半、ラスベガスから3時間弱というなかなかの立地条件でありながら、新米記者の薄給で暮らしていける。大都市のような混雑がないにも関わらず、ショッピングセンターは充実していて生活に必要なものは一通り揃います。職場まで車で5分程度なので、通勤も楽です。

でも何より好きなのが、この街を囲む雄大な自然。気候区分では砂漠に属するのですが、山を越えればロサンゼルスの地中海性気候が広がります。

先日、ロス郊外の山までドライブにでかけました。高速を20分ほど走って住宅街を抜けると、自分が砂漠に住んでいるということを改めて感じさせてくれる景色に変わります。何もない荒野はまさに「夕陽のガンマン」。気分はクリント・イーストウッドです。ただし、馬ではなく日産にまたがり、腰には拳銃の代わりにサムソン製携帯ですが。

夕陽のガンマン (ベストヒット・セレクション)夕陽のガンマン (ベストヒット・セレクション)
(2007/10/24)
クリント・イーストウッド

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高速をおりて、マリオカートを彷彿させるようなクネクネ道を10分ほど進むと、徐々に緑が増えてきます。山の中には青く反射した湖が点在し、バックグラウンドにあるはげた岩山とのコントラストが喉の渇きを誘います。

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標高が高くなるにつれ、生態系も豊かになり、これまでの荒野とは別世界。高い木々が立ち並び、ついには道路脇に雪が。気付けば冬物ジャケットに身を包んだ観光客のいる避暑地に入り込んでいました。

一年のうち350日は太陽が照りつけ、夏には40度くらいまで気温が高まる自宅から、わずか一時間ほどでスキーリゾートにたどり着く。この多様な自然を内包する雄大さに、心を揺さぶられます。

アパートから職場まで車を走らせると、平らな砂漠が広がり、その先には乾いた岩山がそびえ立つ。反対方向を振り向くと、頂上を白く染めた雪山が幾重にも並んで、雲に覆われています。

毎日こうした景色をみることで、小さな悩みなど忘れ、前向きに一日を過ごすことができます。

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genre : 海外情報

tag : ビクタービル ヴィクタービル 西部劇 カリフォルニア 砂漠 ルート66 スキー 避暑 マリオカート ロサンゼルス

スーパーボウルに夢中

スポーツの醍醐味はやはり試合終了直前にあります。今日のスーパーボウルはまさにその証。昨日はスーパーボウルに群がるメディアの報道にうんざりだったと書きましたが、そんなことを忘れさせてくれる素晴らしい試合内容でした。

今日は仕事なのですが、せっかくのスーパーボウルということで、試合の間だけスポーツ編集長の家に行って、みんなでパーティーをしながら観戦。堅いことなしのこの自由な雰囲気が今の職場の良いところです。

試合は、圧倒的な強さを見せ、今シーズン無敗のニューイングランド・ペイトリオッツと、なんとかプレイオフへの切符を手にし、予想を裏切る快進撃で頂上決戦まで登りつめたニューヨーク・ジャイアンツの対戦。下馬評では圧倒的にペイトリオッツ優勢でした。

最後の3分でリードを許したジャイアンツでしたが、NFLの歴史に残るような名プレーも見せ、なんと残り40秒のところで逆転。無敗のまま優勝という、ペイトリオッツの快挙を阻止してしまいました。

しかもジャイアンツのクウォーターバック(フットボールの花形ポジション)で、試合のMVP(最優秀選手)に選ばれたイーライ・マニングは、去年のスーパーボウルMVPペイトン・マニングの弟。兄弟が続けて世界一になるという偉業を達成しました。

どうせペイトリオッツの圧勝だろうと、あまり期待せずに見ていた今年のスーパーボウルでしたが、見事予想を裏切ってくれました。こういうドラマや感動があるから、スポーツ記者はやめられないんです。

ちなみに大統領候補のヒラリー・クリントンは、ニューヨーク州選出の上院議員なので、ジャイアンツ優勝は願ってもないニュース。記者にそのことを質問され、上機嫌な様子でした。

ペイトリオッツが拠点を置く、マサチューセッツの前州知事であるミット・ロムニー候補も、選挙活動員たちとテレビの前に集まってペイトリオッツを応援していたようです。

あれだけスーパーボウルに群がるメディアを嫌がっていたボクでしたが、結局うちの新聞も明日は半分くらいがスーパーボウル関連の記事。まあ、あの試合ならいたしかたないでしょう。ちなみに大見出しは、"A Giant Shock"。せっかくなんで飾っておきます。

theme : アメリカンフットボール
genre : スポーツ

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Super Bowl騒ぎにうんざり

明日はスーパーボウル。アメリカンフットボールの最高峰プロリーグNFLの決勝戦です。

視聴率40パーセントを超える、アメリカ最大のスポーツイベントで、普段フットボールに興味のない人々も、お祭り騒ぎを楽しみます。家族や友人でテレビを囲んでパーティーを開いたり、スポーツバーの大スクリーンで観戦したりと、今やアメリカ人にとって欠かせぬ文化です。

多くの企業にとっても、スーパーボウルは大事な商売時。スーパーボウルのCM料は30秒枠でなんと約3億円。各企業が練りに練ったCMだけを楽しみにしてしている視聴者も少なくありません。ちなみに企業がスーパーボウルのCMに注目し始めたのは、1984年のアップル社によるMacの宣伝がきっかけです。

また、少しでもいい映像を楽しみたいと考える熱狂的なファンにとっては、財布のヒモが緩む時です。奥さんの厳しい監視の目をすり抜け、最新型のテレビを購入しようとする男性で、家電店のテレビコーナーはあふれかえります。

これだけの大イベントですから、メディアの注目も半端ではありません。地区決勝戦が終わってからスーパーボウルまでの約2週間は、新聞のスポーツ欄にこれでもかとばかりにスーパーボウル関連の記事が並びます。

わずか一試合なんだから、そんなに書くことないだろうと思うのですが、それでも特集が組まれ続けます。うちの新聞でも、今は地元スポーツそっちのけで、スーパーボウル関連の記事が並びます。

正直この時期はテレビや新聞、雑誌のスポーツ報道には興味がなくなります。アメリカ人のフットボール好きも分かりますが、正直ちょっとうんざりです。

ボクは、明日は職場で観戦。間違いなく紙面の半分はスーパーボウルでしょう。これで終わりだと思うとホッとします。

theme : スポーツビジネス&スポーツ文化
genre : スポーツ

tag : スーパーボウル アメフト NFL メディア CM Mac アメリカ

アメリカ人にとってのイチロー

イチロー選手と言えば、世界で最も有名な日本人の一人。日本人の憧れであり、誰もが尊敬する存在です。

ここアメリカでも、日本ほどではないものの、野球ファンからは高い評価を受けています。ステロイドまみれになったパワー重視のメジャーリーガーとは違った魅力があるからです。特にアジア系アメリカ人の間では、NBAのヤオ・ミンに負けないくらいの人気があります。

ただ一般のアメリカ人から見ると、変わった発言の多いイチロー選手は、奇異な存在として映ることもあるようです。

日本では人生に通ずるものがあるとして、ビジネスマンからも注目を集めるイチロー選手の名言。確かに他の選手とはちょっと違った視点を持っています。

イチロー 262のメッセージイチロー 262のメッセージ
(2005/03/11)
『夢をつかむイチロー262のメッセージ』編集委員会

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アメリカでも、イチロー選手のインタビューはよく話題になりますが、それが「迷言」として面白おかしくとらえられることが多いのです。これは通訳が間に入ることも原因の一つになっています。

フィールド上では淡々とプレーをこなし、その後理解できない言語で何事やらつぶやく。イチロー選手がどんなことを考えているのか、アメリカ人記者には推測しづらいようです。

スポーツ専門局ESPNがイチロー選手を取り上げる時など、いかにもアジア風というBGMが流れ、アナウンサーが「アチョー」などという奇声を発することすらあります。まるでハリウッド映画に出てくるサムライです。

映画「メジャーリーグ2」にとんねるずの石橋貴明さんが登場しますが、彼の演じた明らかに変な日本人野球選手。アメリカ人から見れば、イチロー選手も石橋さんも大して変わらないのかもしれません。まあ、それが人気の要因になっているとも言えますが。。。

メジャーリーグ2メジャーリーグ2
(2007/04/06)
チャーリー・シーン、トム・ベレンジャー 他

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ボクがアメリカ人の同僚と話している時、何気なく発したセリフが彼らの笑いや驚きを誘うことがあります。それが、ボクの英語の使い方にある場合もありますが、日本文化の発想そのものが彼らにとって新鮮に映るようです。馬肉や腐った豆が好物だとか、年上には敬語を使うなんてことを話すと、信じられないといった顔をします。

アメリカ人の日本理解にはまだまだ時間がかかりそうです。

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プロフィール

TomoyaS

Author:TomoyaS
アメリカ生まれ、日本育ち。日本で大学を卒業した後、アメリカの大学院でスポーツ学の修士課程を修了。現在はカリフォルニアの新聞社でスポーツライターとして活動中。

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