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井口資仁選手、ハイデザートで実戦復帰

右の鎖骨を負傷し、故障者リスト入りしているサンディエゴ・パドレスの井口資仁内野手が、パドレスのシングルA球団レイクエルシノア・ストームに帯同しています。ストームはハイデザート・マヴェリックスと同じカリフォルニアリーグ南地区に所属。

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昨日と今日の二日間、偶然にも井口選手の実戦復帰試合がハイデザートで行われました。普段はメディアはうちの記者しかいないのですが、昨日は共同通信のメジャーリーグ担当記者の方が来ていました。

ハイデザートでは一切日本人に会わないので、久しぶりに日本語が話せる嬉しさのあまり、仕事そっちのけで話しこんでしまいました。日本人メジャーリーガーの素顔や日本での取材話など貴重な話が聞けただけでなく、キャリアの相談にまでのっていただくことができました。

井口、マイナーで調整、週明けにも復帰へ

井口選手は両日ともに五回までの出場で、初日はノーヒットでしたが、守備を無難にこなし、二日目にはツーランを含む3打数2安打と、来週のメジャー復帰に向けて着々と調整が進んでいるようです。

「まだまだ実戦の感覚と違うので、早く戻したい」と話していましたが、守備の安定感はやはりシングルAの中では際立っていました。

井口選手は今回がメジャーリーグに来て初の故障者リスト入りということで、マイナーで調整するのも初めてのこと。数万人の観客の前で野球をするのに慣れているメジャーリーガーが、ハイデザートの小さな球場で数百人の観客の前でプレイするというのは違和感があるはずです。

日米大学野球選手権や東都選抜などでアメリカに来た際に、マイナーの球場でプレイしたことのある井口選手は、「懐かしいのとやっぱり暗い」と感想を話していました。

サンディエゴの自宅から2時間ほど運転してきて、「途中こんなとこにスタジアムがあるのかって思うぐらい」何もなかったと驚きを語っていました。

マイナーの生活を目の当たりにし、「日本の2軍は扱いがいいなとは感じます。こういう中から上がっていくことがメジャーでは必要でしょうし、こういう経験ができるのもいいこと」とアメリカ人やラテン系選手のハングリー精神を実感していたようです。

日本人のメジャー挑戦については、「日本でベテランとして何年も経験してこっちに来るのはいいと思うんですけど、経験しないでこっちに来ちゃうと、なかなか細かい野球とか日本人のいい特徴が出せないと思います。僕ら的にはそういう野球をして勝ちたいと思っていますから。」

「そういう野球ができないんでサンディエゴは弱いんですよ」と苦笑いをしながら話す井口選手。彼のような、数字では表しきれない活躍のできる選手がもっと評価されるようになればいいのですが。
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theme : MLB
genre : スポーツ

tag : 井口資仁 パドレス ハイデザート マヴェリックス メジャー マイナーリーグ 野球 アメリカ

地震なんて怖くない!?

今朝11時42分に南カリフォルニア地震がありました。マグニチュードは5.4でロサンゼルス北の郊外が震源。

ボクはその時、朝7時までやっていた徹夜ポーカーの疲れで、深い眠りに落ちていました。「あ、地震だ」と一瞬目を覚ましたのですが、「何だ、俺は日本にいるのか」と寝ぼけたまま再び眠りの世界へ。

気楽なのは自分だけだったようで、しばらくたって同僚から「さっきの地震感じた?」というテキストメッセージが届き、更にはテネシーに住む友達から安否を確認する電話がかかってきました。その優しさに感謝しながらも、頼むから寝かせてくれという悲痛な叫びが頭をかけめぐります。

そんなにでかい地震だったのかとパソコンをチェックすると、どの新聞もトップページ扱い。CNNではロスの様子を生中継しています。大きな被害はなかったようですが、震源地では建物が大きく揺れたとのこと。家族や友達の安否を気づかう人たちがいっぱいで、携帯サービスが一時マヒしました。

カリフォルニアアメリカの中では地震の多い地域。テネシーではこれまで揺れとは無縁の生活をしていましたが、ロサンゼルスの思わぬ危険性に気付かされました。

小学生の頃から、黄色い防災ずきんを椅子の座布団がわりにし、避難訓練のたびに小さな机の下にもぐらされている日本人として、災害時には落ち着いた行動がとれるよう心がけたいものです。

theme : アメリカ生活
genre : 海外情報

tag : 地震 ロサンゼルス カリフォルニア アメリカ

真剣勝負に魅せられて

日本で人気のトランプゲームといえば大貧民(地域によっては大富豪ともいうようですが)。でもアメリカでは何といってもポーカーです。ゲームの本質がチップを用いた賭けを楽しむことなので、ギャンブルとして人気があります。日本人がマージャンを楽しむ感覚と似ています。

友達同士で集まって楽しむのはもちろんのこと、カジノやインターネットでも多くのアメリカ人がポーカーに熱中しています。将棋のようにプロ達による勝負がテレビで連日放映され、毎年ラスベガスで開かれるワールドシリーズの優勝賞金はなんと約10億円

日本でマージャンやパチンコもやったことのないボクですが、今の職場に来てからは、同僚たちと1週間に一度は仕事後に集まってポーカーをするようになりました。初めは何も考えずにプレイしていたのですが、徐々に仕組みを理解するようになるにつれ、その面白さに取り憑かれるようになりました。

同僚のジェフは以前3年ほどポーカーだけで生計を立てていたことのあるプロで、ポーカーの解説書にも名前が登場するほどです。本人曰く、あまりにのめり込みすぎて燃えつき症候群に陥ってしまったことに加え、母親に反対されたため足を洗ったそうですが、当時の収入は記者とは比べ物にならないほど良かったといいます。

徹底した理論に裏打ちされた彼の指導を受け、ボクも少しずつ上達してきたため、ついにカジノへ行って他人を相手に腕を試すこととなりました。ギャンブルではラスベガスが有名ですが、ポーカーではカリフォルニアがメッカ

仕事が終わった後、ジェフとクリスに引き連れられ、サン・マニュエルというアメリカ先住民経営のカジノへ40分ほど車を走らせました。真夜中で景色など見えないのですが、なぜかカジノに近づくにつれ気分が高まってきます。高校や大学時代に部活動の試合に向かう時の緊張感に似ているかもしれません。勝負事からはしばらく遠ざかっていたので、久々に味わう感覚です。

ポーカーはスロットやルーレット等とは違い、運に加えて細かな戦術が関わってきます。カジノはディーラー役にすぎず、あくまでプレーヤー同士の競い合いなのです。

資金は100ドル。少しでも長持ちさせようと、一番最低賭け額の少ないテーブルに座りました。フライデーナイトで定員いっぱいの中、チップを手にした時は既に手が震えていました。

最初の1時間くらいはゲームのペースについていくのがやっとで、しかも緊張を隠すのに必死になっていたため、うろ覚えの戦術など使う余裕がありませんでした。気付いたらチップは半分に。

一緒のテーブルに座っていたジェフとクリス曰く、緊張しているようには全く見えなかったけれど、無謀な勝負を挑んでいたとのこと。そりゃ当たり前です。やっていた本人が何をしたか全く覚えていないくらい混乱していたんですから。高校時代、大きなバスケットボールの大会で緊張して全く実力を出せなかった時から、メンタルの弱さはあまり変わっていないようです。

テーブルの下で脚をつねったり、冷たくなった手をお尻の下に敷いたりと、スポーツ心理学の知識をフルに活用した結果、何とか後半は落ち着いてプレーすることができましたが、時既に遅し。チップが減って守りに入ってしまったのも災いし、70ドルの損失を出してしまいました。ビギナーズラックなどとは無縁の4時間でした。

でも全く怒りや落胆を感じることはありませんでした。ボクにとってポーカーは、お金を稼ぐことが目的ではないからです。そんなことよりも、他人と真剣勝負ができたことが何よりも嬉しく、もっと腕も磨きたいという向上心が湧いてきます。

初心者テーブルなどジェフにはお手のものの様子で、1人チップを2倍以上に増やしていました。ハイデザートに戻った時は既に朝7時だったので、彼に朝食をおごってもらいました。ジェフの弟子として恥じのないよう、更なる実力をつけてリベンジに臨みたいと思います。

theme : 日記
genre : 日記

クレアモント

昨日はロス郊外にあるクレアモントという学生街を訪れました。モハビ砂漠とロサンゼルスの平野を隔てるサンガブリエル山脈の麓にあります。ビクタービルにはボクと同い年くらいの若者がいないと不満を漏らしていたら、同僚に勧められた場所です。


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高速を降りて街中に入ると、まずその緑の豊かさに心が癒されました。砂漠に住む者にとって道路の脇に木々が立ち並ぶなどということはまず考えられません。自分が砂漠の民になってきていることがちょっとショックでした。

せっかくなので道路の真ん中に整備された駐車スペースに車を停め、街を散策することに。街の中心部には宝石店、ヘアサロン、アンティークショップ、花屋といった小さな店が建ち並び、カフェのテレスではお客さんが本を読んだり世間話をしながら夏の陽気を楽しんでいました。

地中海性気候のロサンゼルスでは、夏は乾燥していて日本のような蒸し暑さはありません。雲一つない空の下を歩いていると、時々吹く風がとても心地よいのです。大学生が夏休みなので街には落ち着いたムードが漂っていましたが、静寂というわけでもなく、穏やかで紳士的な生活音がボクに独りぼっちではないということを語りかけてくれているようでした。

ハイデザートと山を隔ててこれだけ別世界が広がっていることに驚くと同時に、これまで持っていたロサンゼルスに対する否定的なイメージを少し覆されることになりました。

これまでロスのダウンタウンに取材に行くたび、大気汚染と交通渋滞を目の当たりにして気持ちが滅入っていました。でもそこから東に30分進むだけでこれほど住みやすそうな場所があるとは、ロスも捨てたもんではないなと思います。以前友達と一緒に訪れたロサンゼルス市の西にあるサンタモニカも、綺麗なビーチとほどよい賑やかさが魅力的でした。

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サンタモニカの側にあるパシフィック・パリセーズの住宅街から太平洋を見下ろして

次なる仕事先を考えた時、ロサンゼルスはどうしても外せない候補地。今から自分が住みたいと思う地域をリストアップする必要があるかもしれません。クレアモントもその一つになりそうです。

theme : ちょっとおでかけ
genre : 旅行

tag : クレアモント Claremont ロス ロサンゼルス サンガブリエル ビクタービル カリフォルニア ハイデザート モハビ

高校の中退率55パーセント

うちの新聞を読んでいてショッキングな記事を見つけました。

「ビクタービルの高校中退率55パーセント

カリフォルニア州が発表した2006-2007年の最新データです。中退率2パーセントちょいの日本人の感覚からすれば、州全体の4人に1人という数値でもびっくりなのに、半分以上というのは想像を絶します。

しかしこうした数値には、アメリカ社会の現状や悲しい格差、偏見が隠されているといえます。

1.ヒスパニック人口の増加
カリフォルニア州で中退率が高まっている背景には、中南米諸国からの移民の増大が挙げられます。今や州人口の35パーセントがヒスパニック系(不法移民を入れればその割合はもっと高いと言われます)。アメリカに来たばかりの彼らは低賃金の仕事しか得られず貧しい生活を強いられます。その結果、親は子供の教育に力を入れる余裕などなく、高校生の子供も勉強時間を割いてでも収入を得ようと職に就きます。

ボクが取材した高校生の中にも、せっかく大学からスポーツ推薦の誘いがあったのに、親が家の側で暮らしてほしいからと断ったサッカー選手や、親も子供も大学チームからもらった勧誘手紙をどうしていいのか分からず、放置し続けているという野球選手がいました。

彼らの文化圏では教育を受けるよりも、仕事をしてお金を稼ぐことが価値のあることとして見なされる傾向にあるといいます。アメリカで教育熱心だと思われているアジア人家庭とは、正反対の考え方です。「ヒスパニックの親が子供に家の手伝いを終えてから勉強しなさいと促すのに対し、アジア人の親は子供に勉強を終えてから手伝いなさいと言う」とロサンゼルス・タイムズの記事にある親のコメントが引用されていました。

そして生徒達は、そうした人種ステレオタイプに合わせることを求められます。ヒスパニックの高校生が真面目に勉強していると、周りの生徒から「お前はヒスパニックらしくない、アジア人みたいだ」などとからかわれるのです。仲間外れを恐れる生徒は、自然と周りと似たような振る舞いをするようになります。

また残念なことに、ハイデザートの一部の高校では、英語ができない生徒のための特別教育が整っていないところもあり、それが移民してきた子供の中退率を高める要因にもなっているようです。

2.人種・地域格差
今回カリフォルニア州が公表したデータでは、アジア人を除くマイノリティ人種の中退率が飛び抜けて高くなっています。黒人生徒が41パーセント、アメリカ先住民とヒスパニックが約30パーセントと、白人の15パーセントとアジア人の10パーセントを大きく上回ります。

残念ながら地域別の中退率を見ても、マイノリティの人口比率と中退率は比例関係にあります。ビクタービルはハイデザートの中でも特にヒスパニック系と黒人が多い市であり、白人の割合が高い他市よりも中退率が高くなっています。

アメリカは収入や人種による棲み分けが日本よりもはっきりしています。地価の高いところには豊かな家族が集まり、低いところには低所得者層がかたまる。それが伝統的に白人と他人種という区分に一致してしまっているのです。

低所得地域は税収が少ない上、親たちの教育に対する意識が低い家庭が多いので、子供の教育を支援する設備や制度を整えづらくなります。それで学校を中退してしまった生徒は低所得の職にしかありつけず、自分たちの子供にも似た人生を歩ませることとなるのです。まさに階層の再生産です。

これがアメリカという国が人種抜きでは語れないと言われるゆえんなのです。

theme : 教育問題について考える
genre : 学校・教育

tag : アメリカ 日本 中退率 カリフォルニア ヒスパニック 人種 アジア 教育

ガンバリスト

ルーゲーリッグ病。正式名称を筋萎縮性側索硬化症。

重篤な筋肉の萎縮と筋力低下をきたす神経変性疾患で、運動ニューロン病の一種。きわめて進行が速く、半数ほどが発症後3年から5年で呼吸筋麻痺により死亡する。有効な治療法は確立されていない。(Wikipedia より抜粋)



ベーブ・ルースとともにニューヨーク・ヤンキースの黄金時代を築いたメジャーリーガーの命を奪ったことで、この名前が付けられました。手足や首、顔など体中の筋肉が徐々に動かなくなるという不治の病です。




ハイデザートに住むステファニー・グリーンは15歳の女の子。8年前に始めた体操に夢中で、1週間に4-5回は近くのジムに通って練習をしています。そのかいもあって、全米や国際アマチュア大会にでても入賞するほどになりました。

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その日彼女はジュニア・オリンピックで発表する床種目の練習をしていました。他の両親達と同じように、ティム・グリーンとオードリー・グリーンは空調の効いた涼しいロビーから、ガラス越しに娘が新しい技に挑戦する姿を見守っています。

曲が終わるとステファニーはロビーに駆け込んできて、「パパ、今私のした技見てた?」とお父さんの耳元で尋ねました。

お父さんはうなずくのではなく、ただ眉を上に吊り上げます。それを見たステファニーは、大きな笑顔を浮かべ蒸し暑さの漂う練習場へと戻っていきました。そんな無邪気な娘の姿を、ティムは車いすに座りながらまっすぐな瞳で追い続けるのでした。

53歳のティムは、昨年の春ルーゲーリッグ病に冒されました。体を動かすのはもちろんのこと、言葉を話すこともできません。食事を満足に摂れないため、体は骨と皮だけというくらいにやせ細っています。家族とのコミュニケーションは唯一正常に動く眼球を使って行われます。

妻のオードリーは、発症時を振り返って言いました。

「最初は会話が不明瞭になったので脳卒中かと思いました。そしたら次第にすごい疲労を感じ始めたようです。ティムはある日私が外出中に電話をかけてきて、歩けなくなったというんです。前の年にヨーロッパ中をハイキングして回った彼には考えられないことでした。」

病気が進行し、11月には30年近く続けてきた英語の教師から障害退職。家族は彼の面倒を見るだけでなく、金銭的にも苦しい生活を強いられるようになりました。

しかし何よりも家族を苦しめたのが、目の前に迫る父親の死という恐怖でした。治療法の見つかっていないルーゲーリーッグ病。彼の命はもってもあと数年です。

「私たち家族にとって、とてもつらい変化でした。みんなでお祈りもしました。通っている教会は大きな支えになってくれました。そして決めたんです。惨めになる理由なんてない。むしろ私たちに惨めになっている時間なんてないんだと。家族で残された時間をできるだけ一緒に過ごして、楽しかった時間を思い出し、これからもそうした想い出を作っていかなくてはならないんです。

ルーゲーリッグ病の患者は脳は正常に働きます。だからティムは今でもユーモアにあふれています(インタビューの当日も、娘が新聞に載るということで、ビールを飲んでお祝いするんだと言って聞きませんでした)。コメディー映画を借りてきて家族みんなで見ることもしょっちゅうです。娘達の勉強を見ているのも彼なんですよ」とオードリー。

両親が教職免許を持つステファニーは学校に通わず、ティムが組んだカリキュラムをもとに在宅教育を受けています。ティムはステファニーの質問には眉を動かしてイエスかノーで答え、説明が必要なところはオードリーに聞きに行かせます。




そんなグリーン家を大きく支えているのが、ステファニーが所属するハイデザート・アクロブラッツです。アクロブラッツとは、曲芸師という意味のアクロバッツに、悪ガキたちという意味を持つブラッツをかけて名付けられました。

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地元の幼稚園児から高校生までが通うそのジムを運営するのが、ステファニーのコーチであるカレン。生徒達が体操を楽しむことを第一に考えるカレンは、笑顔とジョークを絶やしません。ステファニーの才能ではなく、その人生に対する姿勢にほれ込み、彼女の面倒を見続けてきました。ステファニーにとってはジムが第二の家族であり、カレンは第二のお母さんだといえます。

「ステファニーは強い精神と心を持っています。彼女は体操を愛しています。そしてそんな彼女がジムにいてくれることがみんな嬉しいんです。」とカレン。

ステファニーはジムの月謝を免除してもらうかわりに、コーチングのライセンスを取得し、小さな子供たち向けのレッスンを受け持っています。

グリーン家の状況を知ったアクロブラッツとその両親たちは、ステファニーがちゃんとした食事を摂れるようにと、交代で食べ物を持ち寄りました。また彼女が大会に出場できるよう、その旅費を捻出することもあります。ハワイで行われた国際大会のためには、メンバーたちがクッキーセールや洗車を行い、飛行機代に加えて現地で他の子供たちと同じように遊べるだけのお金を集めました。

地区大会で優勝したステファニーは、今月末デトロイトで開かれるジュニア・オリンピックへの出場権を手に入れていましたが、旅費を払うことができないため、一度は出場を諦めました。しかし別の全米大会で、膝のケガをおしての演技が審判たちの心を動かし、審査員からジュニア・オリンピックへの特別参加要請を受けたのです。

それがステファニーとカレンの気持ちを変え、大会までの3週間という限られた期間で何とか2人分の費用を調達しようと決意させました。2人は地元企業を訪ねて回り寄付を集めています。週末にはアクロブラッツ一丸となって、ガレージセールと洗車を行う予定です。




それでも残念ながら、ティムとオードリーはステファニーの晴れ舞台を見届けることはできません。

「お金の問題ももちろんあるけど、それよりまずティムにそんな長旅は無理です。私一人が付き添うだけでは飛行機に乗るのは難しいですし、キャンピングカーという手も考えましたが、あまりにお金がかかりすぎます。彼の障害を考えると選択肢はないんです。」

しかしステファニーは、家族のルーゲーリッグ病との闘いを通じて、そんな苦難をしっかりと受け入れ、力を発揮するだけの強さを身に付けました。

どこに行っても人目を集めるティムですが、ステファニーはそんなことお構いなしに大好きなお父さんの世話をします。食事を食べさせ、車椅子を押し、華奢な体でお父さんの体を持ち上げて車への乗り降りを手伝います。パートで働くお母さんが家にいない時は、食事を作ったり、すすんで家の掃除をするようになりました。

オードリーはようやく高校生になった娘の変化についてこう語りました。

「今やステファニーはあらゆるプレッシャーと向き合っています。以前は大会にでても緊張しているのが分かりました。でも今年はそれが変わりました。人生には競争よりも、もっとつらくて悩むべきことがあるんです。」

大会まであと1週間。ステファニーとグリーン家の奮闘は続きます。

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theme : 体操・新体操
genre : スポーツ

tag : ステファニー グリーン アメリカ ハイデザート 体操 アクロブラッツ ルーゲーリッグ病 筋萎縮性

砂漠脱出紀行

ラスベガス旅行に引続き、月曜から水曜までカリフォルニア中部のシエラネバダ山脈に位置するマンモス・レイクというリゾート地で休暇を過ごしました。

デューク時代からの友人で、現在はラスベガスで働くセスが、両親がバカンスを過ごすために借りている分譲マンションに招待してくれたのです。セスは彼女とともに金曜日から現地入りしていましたが、ボクは仕事の関係で遅れての到着でした。

ビクタービルからマンモス湖へは北にのびる395号線で一直線。シエラネバダ山脈デスバレーに囲まれた砂漠の中を5時間ひたすらドライブし続けました。


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何もないとはまさにこのこと。マンモスレイクの手前までは申し訳程度に生えた植物以外は、地平線いっぱいに茶色の風景が続きます。そしてこんなところに人が住んでいるのかと思うような場所に突然街が現れます。

砂漠のど真ん中では、瓦礫をつなぎ合わせて作ったような家が連なった街を通過。壁の塗装はところどころ剥げていて、鉄のフェンスで囲まれた庭には、壊れた車や子供の遊び道具が乱雑に放置されています。街に1軒だけであろうサロンは明らかに閉鎖状態。ゴーストタウンかと思っていたら、1軒の家から小学生くらいの女の子が駆け出してきて思わず凝視してしまいました。

それぞれの街は車で1時間くらいは離れています。そこに暮らす人々は一体どうやって生計を立てているのか、楽しみはあるのかなどと数々の疑問が浮かんできました。そうした街に比べれば、田舎のビクタービルがニューヨークのマンハッタンに見えてきます。過酷な自然環境の中たくましく生き抜く開拓者精神が、未だ西部では残っているのかもしれません。

また、アメリカの高速道路を走っていると戦車を後ろに載せて走っている大型トラックを結構見かけます。砂漠でそんな光景を目にすると、ここはアメリカ人が危険地帯だと騒いでいるアフガニスタンやイラクとさほど変わらんのではないかとすら思ってしまいます。

そしてマンモス・レイクに到着すると、そこにはまたこれまでの395号線の砂漠とは別世界が広がっていました。標高2300メートルに位置する街には、いかにもスキーリゾートと言わんばかりのお洒落なショッピングセンターやレストランが建ち並び、気温もぐっと低くなります。マンモス・レイクは冬はスキー客でにぎわい、夏はハイキングやマウンテンバイクを目当てに全米から観光客が集まってくるのです。

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月曜の夕方にセスと彼の家族に再会し、その日は長時間運転の疲れを癒すため早々と眠りにつきました。

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ボクがのんびり過ごせるのは火曜日しかないため、その日は早く起きてマンモス・マウンテンへと向かいました。マンモス・マウンテンは2007年にオープンした全長160キロのマウンテンバイク専用ルートが目玉です。山の麓のレンタルショップでマウンテンバイクを借りてから、標高3300メートルの頂上へとゴンドラで登ります。頂上からはシエラネバダ山脈の壮大な眺めが広がり、自転車で下りながらその景色を楽しむことができるのは爽快そのものです。

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ボクにとっては人生で2度目となるマウンテンバイキング。山の頂上から駆け降りるというのは初めての経験でした。周りには体中をプロテクターで覆ったシリアスなライダーたちでいっぱい。それを見た時は、果たしてヘルメットだけで大丈夫なのかという不安がよぎりました。しかもマウンテンバイクを趣味とするベテランのセスはボクのことなどお構いなしに、中級・上級者コースへと向かっていきます。

しかし高校・大学と、ママチャリで武蔵野・多摩の街を通学し続けた日本人としての誇りに傷をつけるわけにはいきません。ケニアの長距離ランナーが日常生活の中でその体力を身に付けたように、日本人にとっても自転車は移動手段として体の一部になっていることを証明するチャンスです。平静を装ってセスについていくことにしました。

最初は片側が急斜面になっている細い砂利道と坂のスピードに慣れず、恐る恐る進んでいましたが、長年培った自転車技術というのは体に染みついているもので、恐怖心がとれてくると不思議と順応し始めました。ママチャリの細いタイヤなら間違いなく転倒するであろう砂利道や岩も、マウンテンバイクは問題なく進んでいきます。

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途中、前方に女性ライダー2人組を見かけたので、いいところを見せようと何気ない顔で、「ちょっとごめんよ」などと声をかけ追い抜いていきました。ところが調子に乗ってスピードを出しすぎたため、大きな岩を避けようと急ブレーキをかけた途端、バランスを崩して前につんのめり、フレームが股間を直撃。

後ろのレディーたちに情けない姿は見せまいと、痛みをこらえポケットからすかさず携帯電話を取り出しました。「いやあ綺麗な風景ですねえ」などと通り過ぎる彼女たちに話しかけ、何とか携帯のカメラで写真を撮っているフリを。

結局5時間くらい乗り続け、頂上からのコースはほとんど制覇しました。でも後になってビデオで自分の姿を見直すと、やっぱり経験を積んだライダーと初心者とでは腕も実力も大きく違うのがはっきり分かります。プロは猛スピードで山を駆け降りますが、ボクのような素人は、格好付けているつもりでもちょっとスピードが出ると恐怖で腰がひけてしまうのです。大学時代、スキー初心者のボクが彼女にへっぴり腰だとバカにされ腹を立てましたが、案外的確な指摘です。



何はともあれ久しぶりのスリルある体験を満喫し、その日はぐっすりねむれるかと思いきや、ベッドに入ると喉と鼻に異変を感じ始め、それどころではなくなりました。咳と鼻水に苦しみ悶えながらも何とか眠りにつきましたが、次の日起きてみるとなんと大量の目やにで目が開けられません。

何事かと思い原因を考えてみたところ、大量の杉花粉が舞っていることが判明しました。これまでは花粉症とは縁がなかったのですが、ついにその魔の手に冒されてしまったのでしょうか?

ビクタービルのような花粉はもちろんのこと、植物ともほど遠いような場所に住んでいるため、体がびっくりしたのかもしれません。暑いだけかと思っていた砂漠にも実はこんなメリットがあったとは。。。ということで帰りは花粉から逃げるようにして395号を飛ばし、ビクタービルへと戻りました。

最後はいらぬお土産を持ち帰ることになりましたが、それでもリゾート気分を味わい気持ちをリフレッシュすることができました。同じ州内にこれだけ環境の違う場所が存在するカリフォルニア。もっともっと旅を重ねることで素敵な発見がありそうです。

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theme : アメリカ西海岸
genre : 旅行

tag : アメリカ カリフォルニア マンモス レイク マウンテン バイク リゾート 砂漠 シエラネバダ

ベガス with タカさん

夏は高校の部活動が夏休みなので、スポーツ局にとっては長期休暇をとるチャンスです。

ということで、先週はラスベガスに1泊2日の旅行に行きました。テネシー大学院時代、同じスポーツ学部でスポーツ心理学を専攻していたタカさんが、奥さん、娘さんと一緒に、博士論文のリサーチをするためラスベガスを訪れていたので会いに行ってきました。

タカさん夫婦はボクが3年前に渡米した時、一番初めにお世話になった恩人です。スポーツ学部にはボクたち2人しか日本人がおらず、よく日米のスポーツについて語り合いました。

たかさんは現在、剣道における心理学的アプローチを研究していて、今回の旅行では、その全米選手権を観戦するのが主な目的でした。ラスベガス北にある高校で行われていた大会には、アメリカ在住の日本人や日系人が多く参加していましたが、その中にアメリカ人剣士も混ざっていました。

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空手や相撲、テコンドーに比べると、アメリカでの認知度が低い剣道ですが、武道の精神や伝統を強く残した種目だけに、もっと外国人の目に触れる場面が増えてもらいたいものです。

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夜はタカさんの愛する野球を観るため、ラスベガスにあるマイナーリーグチーム、ラスベガス51sの試合へ。ラスベガスは大きい都市にも関わらず、MLB, NBA, NFL, NHLのチームが存在しません。スポーツギャンブルが盛んなため、各リーグがイメージダウンと八百長を恐れて消極的なのです。

運がいいことに、ロサンゼルス・ドジャーズと提携している51sからは、リハビリのためマイナーで調整をしているアンドリュー・ジョーンズとノマー・ガルシアパーラが出場していました。また、独立記念日前ということで、試合後には花火が打ち上げられました。

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取材以外では久しぶりのスポーツ観戦。締切りに追われることなくのんびり試合を見ていられるのはやはりいいものです。相手チームには、タカさんと知り合いのテネシー大学出身の選手がいて、彼の活躍が見られたのも満足でした。

試合後、タカさんがチームバスに乗っている彼を偶然発見し挨拶したのですが、そのチームバスが、ラスベガスのショーの広告を一面に施した、空港の送り迎えに使われるようなシャトルバスだったのに驚きました。メジャーリーグの一歩手前であるトリプルAと言えど、メジャーリーグとは待遇面で比べ物にならないほどの差があります。

ちなみに、タカさんには、アメリカ生まれで4歳になる娘さんがいます。ボクは1歳の頃から成長を見届けていますが、歳をとるごとに可愛さが増し、見ているだけで顔がほころんでしまいます。

日本人には珍しく、カメラを向けられても物おじせず、むしろとびっきりの笑顔を振りまくというフォトジェニックぶり。こっちも嬉しくて、ついシャッターをきりすぎてしまいました。タカさんの3人家族を見ていると、ボクがアメリカで生まれた時もこんな感じだったのかと想像が膨らみます。

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他人の娘さんですらこんなに可愛いと思えるのですから、自分に子供ができたらどうなってしまうのでしょうか。世界中で一番愛しい人との間にできる子供は、まさに天使に違いありません。



タカさんのブログ。スポーツ心理学を分かりやすい文章で丁寧に解説しています。魔法や催眠術のようなものだと勘違いされがちなスポーツ心理学ですが、これを読めばその本質を垣間見得ることができるはず。モチベーションやコーチングといった、仕事でも役立つ知識が盛りだくさんです。

theme : アメリカ合衆国
genre : 海外情報

tag : ラスベガス 武道 剣道 全米選手権 ギャンブル 51s

41歳のお母さん、オリンピックに出場

アメリカの水泳オリンピック選考会で信じられないようなことが起きました。

41歳のスイマー、ダラ・トーレスが女子100メートル自由形で優勝し、アメリカ最多記録となる5度目のオリンピック出場を決めたのです。

トーレスは1984、1988、1992、2000年の五輪で、4つの金を含む、計9個のメダルを獲得しています。最初の引退を撤回して望んだシドニーでは五個のメダルを獲るという快挙を成し遂げました。その後再び水泳から遠ざかり、出産や喘息、膝と肩の手術を経て、2度目の復帰を果たしたのです。

2007年の全米選手権では50メートル自由形で、自身が20代の時に出したアメリカ記録を破って優勝。独立記念日に行われたオリンピック選考会では、アテネで5つのメダルを獲った25歳のナタリー・コーグリンを0.05秒で抑えての1位です。

30代以降で記録が伸びることはほとんどないと考えられている水泳において、2度のカムバックを果たしているトーレスにはアテネ五輪からドーピング疑惑がつきまとっています。

何とか自らの潔白を証明しようと、マイケル・フェルプスやタイソン・ゲイが参加するプロジェクト・ビリーブにも加わっていますが、今回のことで北京五輪では厳しい風当たりを受けることは避けられそうにありません。

薬物に関しては「無罪が証明されるまでは有罪」と本人が語る、現在のアメリカスポーツ界。トーレスのこの素晴らしいカムバックドラマが、悲劇へと変わることがないのを祈るばかりです。

theme : 水泳
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tag : トーレス 水泳 アメリカ オリンピック ドーピング 薬物

独立記念日

7月4日アメリカ独立記念日。1776年にアメリカのイギリスからの独立宣言が公布された日です。

アメリカ人はこの休日を利用して、夏の風物詩を満喫します。全米各地でパレードやお祭り、花火が行われ、家族や友達で集まってピクニックやバーベキューをして過ごすのが一般的です。

ボクは残念ながらオフィスで仕事だったため、お祭り気分を味わうことはできませんでしたが、2日、3日と休みを利用してラスベガスに友人の家族に会いに行っていました。その帰り道、高速道路の対向車線には、ロサンゼルスからラスベガスへと三連休に向かう車のヘッドライトで、真っ暗な道に光の糸ができあがり幻想的でした。

そして今やアメリカ独立記念日の代名詞ともなっているのが、ニューヨークのコニー・アイランドで行われるホットドッグ早食いコンテストアメリカで最も有名な日本と言っても過言ではない小林尊さんが、2001年から6連覇を成し遂げた大会です。

これまでは12分間で何本のホットドッグが食べられるかを競っていたのですが、今年から、1916年に行われた一番初めのコンテストに合わせて10分に時間が短縮されました。

小林選手は、昨年と同じくジョーイ・チェスナット選手に破れてしまいましたが、延長にもつれ込む熱戦が繰り広げられました。

しかしアメリカでは、その小林選手を巡ってちょっとした論争が起きています。

アメリカ人にとって、独立記念日に、ニューヨークでアメリカンフードのホットドッグを食べるというこのコンテストは特別な意味を持ちます。そこで日本人の小林選手がタイトルを独占しているというのは、アメリカ人にとってあまり歓迎できることではありません。

そこにチェスナット選手が登場したため、ファンだけでなく、メディアも煽るようにしてチェスナット選手を応援し始めました。小林選手が顎をいためたということを自身のブログに書いていましたが、それについても逃げの口実ではないかとの見方をしているアメリカ人がたくさんいます。小林選手がドーピングをしているのではないかと不満を漏らす競技者もいるくらいです。

競技は真剣勝負であってもらいたい一方、せっかくのお祭りイベントなのですから、個人や国同士の誹謗中傷に結びつくような状況は避けたいものです。

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tag : ホットドッグ アメリカ 日本 小林尊 チェスナット 独立記念日

車内の通話マナー

カリフォルニア州で、車の運転中に携帯電話使用を禁止する条例が定められ、7月1日の今日から施行されました。

今後は、運転中に電話をする際は、ヘッドホンや車内スピーカーを使わなくてはなりません。ということで、携帯用Bluetoothヘッドホンの製造メーカーや家電店は、待ってましたとばかりに大掛かりな宣伝を行い始めました。ボクの周りでも、最近になって慌ててヘッドホンを購入した人がたくさんいます。

アメリカでは、日本に比べて以前から携帯電話用のヘッドホンが普及していて、最初に使っているのを見た時は、独り言をつぶやく怪しい人と間違えてしまいました。

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日本では2004年から運転中の携帯使用が禁止されていますが、Bluetoothヘッドホンの普及は今一つです。ヘッドホンを付けての会話が、現在の日本人のファッションセンスに合わないのが理由の一つに挙げられますが、それに加え、日本にはアメリカのように車で通勤するという生活習慣がありません。

ロサンゼルスのような都市では、毎日3時間ほどを車の運転に費やすのは当たり前のこと。アメリカ人はその中で携帯を使って家族や友人と話したり、仕事を済ませてしまおうとするのです。

ボクは以前から車内でBluetoothヘッドホンを使用していていますが、取材の帰りなどに、オフィスと打ち合わせをしたり、友達と長時間話したりするのに便利です。

日本でも、Bluetooth規格が一般化し、ダサいというイメージさえ払拭されれば、車で通勤する人の多い地方から徐々に、ヘッドホンの使用が広まってくるのではないでしょうか。

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tag : bluetooth 日本 アメリカ 運転 車内 通話 携帯 電話 カリフォルニア

アメリカ陸上界にかかるプレッシャー

日曜日に行われたアメリカの陸上オリンピック選考会で、タイソン・ゲイが100メートル人類最速記録をたたきだしました。

9.68秒

公認基準の2メートルを大きく上回る、4.1メートルの追い風が吹いていたため、参考記録にとどまりましたが、それでもジャマイカのウサイン・ボルトの9.72秒の世界記録を上回りました。準々決勝ではアメリカ記録を塗り替える、9.77秒でフィニッシュ。北京五輪に向け、コンディションはまさに上向きです。

オリンピックになるたびに感じるのですが、アメリカの短距離選手はとにかく本番に強い。一発勝負の選考会でも、実績のある選手達はちゃんと結果を残して出場を決めます。

少しのミスで結果が大きく変わってしまうであろう短距離走において、優勝候補としてのプレッシャーを受けながらも、オリンピックで確実にメダルを取るアメリカ人選手は、肉体面だけでなく、精神面においても飛び抜けています。

しかし、そのアメリカ陸上界で現在焦点となっているのが、薬物問題です。マリオン・ジョーンズやジャスティン・ガトリンといった大物選手たちが相次いでドーピング問題で処分され、そうでなくても人気低迷に苦しむ陸上に、更なる打撃を与えています。

メジャーリーグやNFLといったプロリーグと違い、陸上や水泳といったオリンピック種目は、アマチュア・スポーツとして、ファンやメディアから不正に対して厳しい目を向けられます。国家の威信やイメージがかかっているということも理由の一つでしょう。

何とか信頼を回復しようと、アメリカのアンチ・ドーピング機構は、Project Believe(信頼プロジェクト)と呼ばれる活動を始めました。女子短距離スターのアリソン・フェリックスや、水泳のマイケル・フェルプス、更にはゲイといった大物アスリートが、自らの潔白を証明するために、長期に渡って厳しい検査を受けています。

ただでさえ、アメリカ国内で存在感の薄いオリンピック。アメリカ人選手には、金メダルをとることに加え、ファンの疑念を晴らすことが求められています。

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tag : タイソン ゲイ ドーピング オリンピック ガトリン ジョーンズ 陸上

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TomoyaS

Author:TomoyaS
アメリカ生まれ、日本育ち。日本で大学を卒業した後、アメリカの大学院でスポーツ学の修士課程を修了。現在はカリフォルニアの新聞社でスポーツライターとして活動中。

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