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親バカ社会?

ロサンゼルスの高速を走っていたら、バンパーにこんなステッカーをつけている車を見かけました。

"My child is an honor student at Daniel Webster Middle School."(私の子供は、ダニエル・ウェブスター中学校の成績優秀生徒です。)

日本では、自分の子供を自慢しながら車を運転する光景など絶対見かけません。

オフィスや記者席で話していても、自分の子供はリトルリーグのエースだとか、成績がオールAでスポーツも万能だから、色々な大学から奨学金の話が来ているなどといったことを平気で話します。

これが日本だったら、

「おたくの息子さん、慶応大学に進学されるんですって。優秀で羨ましいですわ。うちの子なんて受けたところ全部落ちちゃって。勉強は全然だめなんですよ。」
「いえいえ、偶然受かっただけなんで、入ってからが心配ですわ。でもおたくのお子さん、すごいじゃありませんか。3年間野球部のレギュラーで、しかも一流大学を目指して浪人するなんて。」
「お互い子供には苦労させられますわね。」
「ほんと、国立に進学してくれればお金も浮いたのに。」

なんて会話になるはず。

以上の会話をアメリカ流に直すと、次のようになります。

「うちの息子はハイスクール時代、ずっとクウォーターバックとして活躍していて、名門大学からも声がかかっていたんだけど、奨学金がとれなかったから、とりあえず短大に進学するのよ。でも、来年にはUCLAに進む予定なの。」
「私の子供は学級委員長をやって、コーラスで全米大会に出たおかげでスタンフォードに進学するわ。彼は頭もいいけど、すごく努力した。それが認められて嬉しいわ。」
「私たちはいい子供を持って幸せよね。」
「そうね。スタンフォードからも奨学金がもらえるかもしれないようだから、この不景気に助かるわ。」

アメリカでは、自分の子供を卑下することは、愛情が薄いととられかねません。

これは自分のことを話す際にも当てはまります。ボクもアメリカに来た当初は、英語を褒められた時に、心の中では喜びながらも、いや大した事ないんですよ、などと答えていました。でも日本では当たり前の謙虚さが、こっちでは自信がないのだと受け取られてしまいます。今では、褒めてもらった時には、笑顔で"Thank you"と言うようにしています。

以前は、自分の子供を平気で褒める文化に違和感を感じていました。でも、子供の才能や努力を誇らしく思った時に、それをちゃんと口にするのは、むしろ健全なのかもしれません。子供も、親の前向きな言葉や姿勢を力に変えるはずです。

とはいっても、根拠なき称賛やいきすぎた自慢話が、他人に不快感を与えるのは、アメリカでも変わりません。
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theme : 海外で育児
genre : 育児

消しゴムのないエンピツ

最近、取材で専らエンピツを使っています。

すると取材相手に、「そのエンピツ、消しゴムがついていませんね」とよく驚かれます。

無印良品で買った、日本ではごく当たり前のエンピツなのですが、アメリカ人にしてみれば、エンピツの先に消しゴムがついていないのが新鮮に映るようです。確かにアメリカでは、エンピツの先っぽに、必ず消しゴムがついています。

この間などは、ある若い男性に、ボクが日本から来たことを話したら、「日本には、消しゴムがついていないエンピツがあるんでしょ」と聞かれました。寿司でも富士山でもなく、エンピツの話題になるとは思ってもいませんでした。

子供の頃から学校で、エンピツについている消しゴムは綺麗に消せないから使うなと指導されてきた日本人からすると、高品質の消しゴムが売っていないアメリカにこそ違和感を感じてしまいます。以前、日本に一時帰国した時は、大量に消しゴムを購入してきました。

一つの道具に、「書く」、「消す」の両機能を求めるアメリカ人の合理性に対して、日本人は綺麗に消すことや、消し心地に重点を置きます。そんな価値観の違いが、文房具の使い方に表れているのではないでしょうか。

theme : アメリカ生活
genre : 海外情報

tag : エンピツ アメリカ 日本 文房具 文化 取材

ベトナムに迷い込む

ちょっと前の話になりますが、ディズニーランドがあることで有名なオレンジ郡の、リトル・サイゴンに行ってきました。

アメリカには世界中から移民が集まっているため、ロサンゼルスのリトル東京や、サンフランシスコのチャイナタウンといった各民族の集住地が、都市部に点在しています。リトル・サイゴンは1970年代に、ベトナム戦争によって発生した、南ベトナムからの難民によって形成されました。

リトル・サイゴンの中心にあるショッピングモールに着くと、土曜日の昼時ということで、大勢の人で活気にあふれていました。しかも、運良くフラワー・フェスティバルの行われている日だったため、屋台も出ていて、普段以上の賑わいを見せていたようです。

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来ている客の95パーセントくらいはおそらくベトナム系アメリカ人。周りで話している言葉は全く理解できません。まるで異国に迷い込んだような気分になります。

二階建ての建物に入ると、吹き抜けになっていて、一階にはベトナム料理とバブルティーのお店と、CD/DVDショップ、2階には宝石店が建ち並んでいました。

アジアのポップミュージックに興味のあるボクは、ふらりとCDショップに足を踏み入れてみました。店内で流れている曲は、どことなく日本の50年代、60年代を思わせるような曲調。演歌に近いんでしょうか。また、テレビのモニターに流れている映像は、どれも歌詞付き。ベトナムではCDと同じくらい、カラオケDVDが人気があるようです。そういえば、ベトナム料理店に行くと、必ずといっていいほど、ミュージックビデオが流れています。

アドバイスを求めて店員さんに話しかけましたが、とてつもなくなまった英語で、彼の言っていることの20パーセントくらいしか聞き取れません。ベトナムの若者にはどの歌手が人気があるのかと聞くと、慣れた動作で店内の各コーナーからCDをかき集めてきました。

本当はそれぞれのCDについて説明をしてほしかったのですが、おそらく会話は成り立たないだろうと、言われるままに5枚のCDとカラオケDVD一枚を購入しました。家に帰って聞いてみると、表紙に載っているアーティストは、ロックかヒップホップといった感じの若者なのにも関わらず、曲調は演歌に近いバラードばかり。そのギャップが新鮮でした。音楽を通じて何となく文化が見えてくるのは楽しいものです。

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その後、モールの外に出ると、何やらテーブルを囲んで人ごみが。覗こうとすると、突然、笑顔の中年男性が、ベトナム語で話しかけてきました。ボクはベトナム語は話せませんと言うと、つたない英語で爆竹はいらないかと言ってきました。使う機会がないからと断ると、たったの10ドルだから買ってくれと引き下がりません。そんなでかい音のするもんをアメリカで鳴らしたら、銃撃戦が起こったと勘違いされると言ったのですが、じゃあ今ここでやればいいと、めちゃくちゃな押し売りをしてきます。

押しに弱いことで有名なボクは、じゃあ買うから、あんたがここでデモンストレーションしてくれと、すぐに根負けしてしまいました。10ドルを渡すと、どこからともなくやってきた怪しげな男性が、いきなり火を付け始めました。写真を撮りたいからちょっと待ってくれと言ったのですが、英語が通じず、わずか20秒でデモンストレーションは終了。けたたましい音とともに消えた10ドルでした。

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そんなボクの気持ちを逆なでするように、押し売り男性は、更にボクのところにやってきて、お土産にもう一個どうだと勧めてきます。さすがにイラっとしたので、もういらんと言い、それよりあのテーブルの人ごみは何だと聞くと、今度はボクの腕をつかみテーブルの方へと無理やり引き始めました。

金を出してみろと言われましたが、ノーと断り、しばらく何が起こっているのか観察していました。どうやら、6つの動物が描かれたボードと、三つのサイコロが入ったボウル、そして皿を使ったギャンブルのようで、現金をボードの絵の上に置き、サイコロで出た動物と一致したら掛け金が倍になるというルール。ベトナム版ルーレットです。

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するとあの中年男性が、こいつもやるぞなどと大声で叫び出し、観客の熱い視線を浴びたボクは仕方なく参加することに。幼い頃からテキ屋にだまされ続けてきたボクは、勝てないのは承知しながらも、1ドル紙幣1枚を適当にボードの上に置きました。結果は見事外れ。

今度は、くちゃくちゃになった紙幣の束を片手にしたディーラーが、もう一度やれと言ってきます。おそらく既に数十ドルはだましとられたであろう、無垢な中学生くらいの子供たちが、調子に乗って、やれやれコールを始める始末。これが最後と、1ドル紙幣を3枚賭けましたが、もちろん負け。もう少しはっきりノーと言えるようになりたいもんです。

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気を取り直して昼飯を食べようとモールの中へ入り、Pho '79というレストランに入りました。ベトナム料理と言えばフォー。米粉の麺で、ラーメンに比べてあっさりしています。最近これにはまっていて、リトル・サイゴンでのお目当ての一つでした。アメリカの重たいファーストフードに疲れた時、比較的安価なベトナム料理、特にフォーは癒しの食品です。

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帰りは隣町にある韓国街を通りすぎたので、そこで少し買い物。ここの韓国街はリトル・サイゴンよりも大きくて、びっくりしました。アメリカの日本街がどんどん縮小していることを考えると、韓国人移民のパワーを感じます。

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ベトナム系スーパーで購入した「きんくま」。どうみても表紙の絵はコアラ。

theme : アメリカ生活
genre : 海外情報

tag : リトル・サイゴン アメリカ ベトナム オレンジ郡

フットボールが愛される理由

アメリカで最も人気のあるスポーツは?

よく日本人に聞かれる質問です。競技人口が多いのか、幅広い層に人気があるのかなどで答えは変わってきますが、観客型スポーツとしてアメリカン・フットボールの右に出るものはありません。

その象徴がスーパーボウル。プロフットボール最高峰に位置するNFLの優勝決定戦が、2月1日、フロリダ州タンパで行われました。

スーパーボウルはアメリカ最大のスポーツイベントで、試合が行われる日曜日は、事実上の国民的休日だと言われています。フットボールに興味のない人も、人気ミュージシャンによるハーフタイムショー(今年はブルース・スプリングスティーン)や、各企業が大金を出して流すCMを見ながら、家族や友達とのパーティーを楽しみます。

今年は アリゾナ・カーディナルズとピッツバーグ・スティーラーズの対決。これまでお荷物球団と言われ続け、スーパーボウル優勝経験のないカーディナルスに対し、スティーラーズは5回の優勝を誇る古豪です。

大方の予想に反し、カーディナルスがスティーラーズを苦しめたものの、最後はスティーラーズが逆転勝利を収め、史上最多6度目の優勝を果たしました。

それにしても、なぜフットボールはアメリカでこんなにも人気があるのでしょうか?最大の理由は、フットボールが、単なるスポーツの枠を越えた、文化としての地位を確立したことにあります。

1. コミュニティのアイデンティティ
ニューヨークやロサンゼルスといった、娯楽にあふれた大都市に住んでいると感じづらいですが、アメリカの田舎にある小さな町では、地元の高校や大学のフットボールチームが、住民達の誇りであり、共通の話題です。

日本の地方で、県や町をあげて地元の高校野球を応援するのと同じです。ボクが南部テネシー州の小都市に住んでいた時、床屋やレストランに行くと、周りのお客さんや店員さんを交えて、必ずといっていいほど大学フットボールの話題になりました。

スポーツノンフィクションの傑作、「Friday Night Lights」では、高校フットボールに熱狂する人々を通じて浮かび上がってくる、small town Americaの姿が描かれています。

Friday Night Lights: A Town, a Team and a DreamFriday Night Lights: A Town, a Team and a Dream
(2005/04/28)
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2.全米規模のお祭り
フットボールの試合が行われる日は、全米で統一されています。金曜日は高校、土曜日は大学、日曜日はNFL。毎日のように試合が行われる野球やバスケットボールと違い、フットボールは秋になると、一週間に一度やってくるお祭りのようなものです。

週末になると、友達同士でバーに集まってテレビ観戦をしたり、スタジアム周辺で試合開始の数時間前からテールゲートパーティーを楽しむ姿が、全米各地で見られます。またNFLは、月曜の夜にMonday Night Footballと呼ばれる試合を行い、感謝祭の木曜日にも、数試合を放送します。このように、決まったスケジュールに沿って開催されることで、フットボールはアメリカ人の伝統、ライフスタイルの一部と成り得たのです。

3.男らしさの象徴
他の先進諸国と同じように、アメリカでも女性が社会進出を果たし、伝統的な男女観が崩れてきています。女はか弱い存在で、男の言うことを聞いて守られていればいいという発想は、今や時代遅れです。学校では女性が優れた成績を修め、職場では女性が上司という環境に置かれた男性たちにとって、スポーツ、特にフットボールは、男性優位の発想が根強く残る貴重な場所です。

パワーとスピード、サイズがものをいうフットボールでは、オフィスや教室などと違って、なかなか女性が入り込むことはできません。参加したければあくまでマネージャーやチアリーダーといったサポート役に徹しなければならない。だからフットボールは男性の間で熱狂的な支持を得ているのです。

スーパーボウルのCMを見ても、NFLのファン層が主に男性であることが分かります。最近では、女性や家族層に向けたCMも多くなりましたが、未だ主流なのは、さえない男性が商品の力を借りて美女といい関係になるという筋書きのものです。例えば、ドメイン名販売をしているGoDaddy.comのCMは、美人レーサーのダニカ・パトリックがシャワーを浴びている様子を、三人の若い男性がインターネットで見ているという内容。スナック菓子のコマーシャルでは、チップスを食べている男性の目の前で、美女が風に服を飛ばされていました。

theme : NFL
genre : スポーツ

tag : NFL フットボール アメフト スーパーボウル アメリカ

プロフィール

TomoyaS

Author:TomoyaS
アメリカ生まれ、日本育ち。日本で大学を卒業した後、アメリカの大学院でスポーツ学の修士課程を修了。現在はカリフォルニアの新聞社でスポーツライターとして活動中。

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