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イチローに求められているもの

マリナーズのイチロー選手がチームメイトと険悪な関係であるというシアトル・タイムズの記事が、日米で波紋を投じています。

匿名のチーム関係者によると、イチロー選手の「わがまま(selfish)」な態度に反感を持った選手の一人が、彼を「ぶっ飛ばす(knock out)」とまで発言したといいます。

ボクはイチロー選手やマリナーズを直接取材したことはないので、事の真相は分かりません。しかし、イチロー選手が天才だから周りに嫉妬されているだけだと片づけてしまうのにも疑問が残ります。

チームの牽引役として期待されるイチロー選手が、負け続けているマリナーズのロッカールームで、何人もの日本人記者に囲まれて特別扱いされているとすれば、周りの選手が不快な思いをしても不思議ではありません。

一般に個人主義だと言われるアメリカですが、スポーツ界では高校からプロにおけるまでリーダーシップが非常に重視されます。ハリウッドのスポーツ映画で、チームが困難にぶつかった時、選手の1人が立ち上がって、感動的なスピーチで仲間を鼓舞するシーンを見かけますが、これがアメリカ人の理想とするリーダーだと言えます。

常日ごろ仲間に積極的に声をかけ、ヤンキースタジアム最後の試合では政治家顔負けのスピーチを行ったデレック・ジーターがまさにその典型。

年功序列という概念の薄いアメリカでは、リーダーシップはベテランに限らず若手がとることもあります。だからイチロー選手のように、18億円近い年俸をもらっているチームの顔に、何らかの統率力が期待されるのは当然のことです。

マリナーズに在籍して8年目になるイチロー選手ですが、残念ながらリーダーとして名前が挙がることはほとんどありません。今回の記事でも、ベテラン流出の続く同チームで、若手に積極的に声をかけ引っ張っていると紹介されていたのは、ラウール・イバニエスやエイドリアン・ベルトレーでした。

記事を書いたジェフ・ベイカー記者によると、マリナーズの選手たちが言語や文化によってグループに分かれて見えることがあるそうです。チームが苦しんでいる今だからこそ、イチロー選手にはそうした隔たりを取り払い、周りと積極的にコミュニケーションをとることが求められています。

プロゴルファーの青木功さんが、アメリカという国は「来るものは拒まず、去る者は追わない」と語っていました。アメリカで働く者としてボクも同感です。国籍や人種に関わらず成功のチャンスが与えられます。しかしそれは同時に、外国人だから、英語がしゃべれないからといった言い訳が許されないことも意味します。

グラウンドの上で自分の役割をきっちりこなし、毎年淡々と成績を残し続けるイチロー選手の姿は、まさに日本職人の理想像。でもアメリカでチームメイトやファン、メディアから「スーパー」スターと認めてもらうにはそれ以上が求められるのです。それが海外でプレーすることの意味ではないでしょうか。

イチロー選手が弱小マリナーズでスケープゴートになっているとしたら、それを見返すような統率力を見せてくれることを期待しています。
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theme : MLB
genre : スポーツ

tag : イチロー シアトル・タイムズ 青木功 メジャー マリナーズ 日本 アメリカ

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TomoyaS

Author:TomoyaS
アメリカ生まれ、日本育ち。日本で大学を卒業した後、アメリカの大学院でスポーツ学の修士課程を修了。現在はカリフォルニアの新聞社でスポーツライターとして活動中。

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