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競争で成り立つ社会

テネシー大学フットボール部のフィリップ・フルマー監督が、今シーズンをもって辞任することを発表しました。



過去17年で150勝51敗。全米優勝1回、カンファレンス優勝2回。勝率.746は、10年以上続けている現役監督の中で堂々の3位です。有望な高校選手をリクルートする術に優れ、ペイトン・マニングを始めとする名選手を次々とプロに送り込んできました。

しかし、ここ数年は低迷が続き、今シーズンは期待されながらもここまで3勝6敗。ファンやメディアの間で不満がピークに達し、責任をとらされる形となりました。テネシー州に生まれ、これまでテネシー一筋だった58歳のフルマー氏は、記者会見で言葉を詰まらせていました。

どんなに勝率が高くとも、1998年以来、全米はおろかカンファレンス優勝からも遠ざかっていたことにファンは満足できず、インターネットやテレビ、ラジオ番組に批判コメントやひどい中傷が寄せられていました。日本の学生スポーツでは到底考えられないことでしょう。

でも、ファンのこの熱狂ぶりと厳しい目によって、アメリカの大学やプロスポーツは成り立っているのです。

フルマー氏の年俸は約2億5000万円。ソフトバンクの王監督が2億2500万円といえば、その額の大きさが分かると思います。

一大学の監督がこれだけの給料をもらえるのですから、もちろん競争は熾烈です。ファンやメディアは大金を手にする監督を厳しい目で見るのは、当然だと考えています。だからいったん負けがこんでくれば、これまでどんなに優れた成績を残していようと容赦なくクビになります。

過去の栄光にあぐらをかいていては、虎視眈々とチャンスを狙う若い人材にその座を奪われてしまいます。新しい戦術を学び、人事を充実させ、更にはメディアやスポンサーへの気配りを欠かさないなど、365日フットボールのことを考えていなければならないのです。

批判を受けるのは何も監督だけではありません。各大学の体育会を取り仕切るアスレチック・ディレクターも、優れた監督を任命できなければクビになってしまう。昨シーズン後に、フルマー氏と新たに7年契約を結んでしまったテネシー大学は、契約解除のために6億円を彼に支払わなければなりません。責任者のディレクターは窮地に立たされていて、次期監督の出来によって身の振り方が決まるでしょう。

経済活動では徹底した資本主義を貫くアメリカ。シビアな競争を勝ち抜いた者にはびっくりするくらいの報償を与えて、人々のやる気を高めます。この考えがスポーツにも反映されていて、日々競争にさらされる指導者達がいるからアメリカのスポーツは強いのです。
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theme : アメリカンフットボール
genre : スポーツ

tag : アメリカ スポーツ フィリップ・フルマー テネシー大学 フットボール アメフト

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Author:TomoyaS
アメリカ生まれ、日本育ち。日本で大学を卒業した後、アメリカの大学院でスポーツ学の修士課程を修了。現在はカリフォルニアの新聞社でスポーツライターとして活動中。

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