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WBC決勝戦:もう一つの戦い

日本中を興奮の渦に巻き込んだ(とネット上の盛り上がりからは想像される)ワールド・ベースボール・クラシック決勝戦。

偶然にも昨日は内勤で、スポーツ欄一面のレイアウトを担当していました。当然WBCは表紙にでかでかと載せるものかと思いきや、同僚に相談したところ、アメリカ代表じゃないし、中でいいんじゃないのという冷めた反応。

それでこそアメリカで関心の薄いこの大会。自国が残ってないとくれば、しょうがないことでもありますが、WBCの将来にわずかながらでも貢献しようと、一面扱いを押し通しました。

試合開始の6時半からテレビをつけ、緊迫した試合展開でなかなか仕事にも集中できません。先発の岩隈投手が、7回2/3を97球、4安打2失点の好投を見せ、試合は佳境へ。

しかし、何とそこで、同僚が母校が出場しているバスケットボールの試合を見るんだと、チャンネルを変えてしまいます。いい年の男同士が、チャンネル争いをするのも恥ずかしいので、仕方なく合間を見ながら二つの試合を行ったり来たりを繰り返していました。しかも電話が舞い込み始め、大事な試合に集中できません(まあ本来仕事が優先されるべきなのですが)。

WBCは9回に突入し、日本がリードしたまま、メジャーも注目する抑えの切り札ダルビッシュがマウンドに。この時点で締切りまで40分。まあこのまま日本が勝てば間に合うだろくらいに、軽く考えていました。ところがどっこい、ダルビッシュが9回2死でまさかの同点打を許してしまいます。

つい最近、社主から締切りを守るよう、厳しく言い渡された後だけに、ランス・アームストロングの怪我の記事への差し替えを考え始めました。すると10回表に、ツーアウト二・三塁で打者はイチローという、絵に描いたような場面が訪れます。

おそらく、この時間にテレビでWBCを見るため起きているアメリカ人は、1パーセントもいないかもしれません。ここで打ってくれないと、WBC、そしてアジアのベースボールをアメリカ(といっても10万人程度の読者ですが)に広めようというボクの努力が、全て無駄になってしまいます。

祈るような気持ちで画面を見つめる中、やってくれましたイチロー。甘く入ったチェンジアップを、綺麗にセンター返し。勝ち越しのランナー二人が生還し、その裏にはダルビッシュがきっちり抑えてくれました。

AP通信が驚くような速さで、記事と写真を配信してくれたため、締切りとほぼ同時に、何とかページを入稿することができました。東海岸などでは、夜中の1時半過ぎに試合が終わったことになるため、うちはアメリカでWBCの記事を一面に載せた数少ない新聞だったんじゃないでしょうか。ギリギリまで待ったかいもあって、日本の知名度アップに、わずかながら貢献できた(?)喜びがありました。

WBCFront.jpg

それにしても、ベースボールがAmerica's game(アメリカのスポーツ)やnational pastime(国民的娯楽)であると謳うアメリカ人。WBCの米国内での盛り上がりを見ていると、それが空虚に聞こえてしまいます。メジャーリーグの実力はともかくとして、自国開催でも全く国民の注目を得られないようなMLBや選手会の運営にはクビをかしげざるをえません。一国のプロリーグが主導権を握る大会運営に限界を見たような気がします。
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theme : WBC
genre : スポーツ

tag : WBC ワールド・ベースボール・クラシック 新聞 イチロー ダルビッシュ

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TomoyaS

Author:TomoyaS
アメリカ生まれ、日本育ち。日本で大学を卒業した後、アメリカの大学院でスポーツ学の修士課程を修了。現在はカリフォルニアの新聞社でスポーツライターとして活動中。

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