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ペット大国アメリカ

わが家には、ボクが小学生の頃から一緒に育った犬がいます。

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彼と一緒にいるだけで心が和み、寂しい気持ちが紛れるから不思議です。思春期という微妙な時期に彼からもらった温かさは、今でもボクの心の中にしっかりと息づいています。失恋や受験、祖父の死など、彼に助けてもらった場面は数知れません。人間の女の子が大好きで、見ると一目散に飛んでいって甘えるところなど、飼い主にそっくりです。

その愛犬も今ではすっかり老犬となってしまいました。人間の数倍のスピードで歳を取る犬をペットとすることは、生きるということを疑似体験することでもあります。残念なのは、アメリカにいることで、もしかしたら彼の終わりに立ち会えないかもしれないこと。愛犬の死に直面するのはつらいことですが、責任と愛情を持ってその最期を見届けてあげたい気持ちでいっぱいです。

ところでアメリカに暮らしていて気付くことがあります。それはアパートの中でも人々が平気で動物を飼っているということ。ボクのアパートでも、敷地内を犬と散歩している人を常に見かけます。ベランダを見上げると、犬がこっちを見下ろしているという光景も見慣れました。

日本ではペットオッケーのマンションやアパートを見つけるのが大変ですが、アメリカではちょっと家賃に上乗せすれば大丈夫というところがたくさんあります。日本で一軒家からマンションに引っ越すことになり、家族の一員である犬を手放すことになったという話をよく耳にするのは悲しいことです。アメリカの犬猫飼育世帯率は60パーセントと、日本の30パーセントを大きく上回っているのにも納得することができます。

また、個人的な印象として、ペットが日本よりもずっと訓練されている。日本では一匹の犬が吠え出すと、近所の犬が刺激されて吠え出し、数分後には犬の大合唱になってしまうことがよくあります。それをアメリカに来て、ほとんど聞かなくなりました。

それと、日本で散歩している犬同士が遭遇すると、そこはもう修羅場です。吠えて威嚇しあうだけでなく、お互い向かっていこうとする犬を引き離すだけで飼い主は大変。まさに人間と犬の綱引きです。これもアメリカではあまり見かけません。

これにはしつけを専門とするドッグトレーナーの充実が影響しているのではないかと思います。日本ではペットのしつけは自分でするのが普通ですが、経験したものからすると、これが非常に難しい。しつけが十分でないまま成犬になってしまうと、飼い主には手がつけられなくなり、その結果愛情が薄れ、一家のお荷物になってしまうことすら考えられます。一時期愛犬をドッグトレーナーにあずけることで、飼い主と犬の両方が嫌な思いをしないですむのです。

また、アメリカでちょっとした広場や公園に行くとよく設置されているのが、犬のフンを入れる袋。

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日本では、犬のフンをちゃんと処理しましょうだのという看板がたてかけられていますが、こういうものを設置したほうがずっと効果的です。ボクも恥ずかしいことながら、散歩に袋を持っていくことを忘れ、仕方なく公園に埋めて隠したという経験があります。

そして何よりも驚き、感激したのが、ペットを手に入れる方法。日本では犬はペットショップで購入するのが普通で、アメリカでもそうなのだと思い込んでいました。でも、アメリカのペットショップに行っても、そこで狭いカゴに商品のように押し込まれ、ぐったりした姿の犬を見かけることはほとんどありません。犬を飼っている友達に、どこで犬を購入したかと聞くと、みな口をそろえてシェルターからもらってきたと言います。

シェルターは日本の保健所のようなもので、行き場を失ったり、捨てられたりした動物が保護される場所。保護といってもずっとそこで暮らせる訳ではなく、ある一定期間収容された犬は処分されてしまいます。

アメリカではそうした不幸な動物を助けようと、ペットショップで犬や猫を販売することをやめ、シェルターの動物を引き取ろうという動きが広がっています。また、ペットの不妊手術を徹底することで、臨まれないで生まれてくる子供を減らそうという努力をしている地域がたくさんあるそうです。

これらはもちろん、アメリカで虐待や捨て犬が増えすぎたという現実があってのことです。ただ、この国にはそれを見過ごさない人々がいて、実際に社会のシステムを変えてしまうエネルギーがあります。動物との接し方で人柄が分かるとよく言いますが、日本のペット事情を見ていると、どうにも悲しくなってしまいます。
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theme : アメリカ合衆国
genre : 海外情報

tag : アメリカ ペット シェルター 捨て犬 アパート ドッグトレーナー

comment

Secre

ほんと、日本もそろそろ血統書がどうのこうのとかそういうこだわりを捨てたほうがいいよね。ペットショップってパッと見はかわいいけど、売られる動物の立場になってみると身震いするね。あんな狭いところに閉じ込められてさ。
何でもアメリカが優れてるってわけじゃないけど、確かに日本にはない社会的なエネルギーがあるね。それはやっぱりアメリカの魅力だよな。

うちはずっとマンションで犬を飼ったことがないから、こういう話聞くとうらやましいよ。犬は好きだからね。

>谷口
血統書って、人間に置き換えれば人種差別にほかならないと思う。
日本もマンションで犬が飼えるようなってくることを願おう。
プロフィール

TomoyaS

Author:TomoyaS
アメリカ生まれ、日本育ち。日本で大学を卒業した後、アメリカの大学院でスポーツ学の修士課程を修了。現在はカリフォルニアの新聞社でスポーツライターとして活動中。

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