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お酒で見るアメリカの姿

僕が大学院に通っていたテネシー州の名物といえば、なんといってもエルヴィス・プレスリー。そしてそれに負けないくらい有名なのがウイスキーのジャック・ダニエルです。人口400人弱で信号が一つしかないリンチバーグという州南部の小さな街で製造され、世界中に輸出されている名産品です。日本でもそのファンはたくさんいます。

でも驚くべきことに、リンチバーグのあるムーア郡はドライ・カウンティで、郡内では酒類の販売が禁止されています。48の倉庫に2億リットルのウイスキーを抱えながらも、その場では買うことが許されません(但し、群外から来た観光客へのコレクターボトルの販売だけは許可されています)。

これは1919年に制定された禁酒法の名残で、連邦政府レベルでは廃止された悪名高き法律が、南部の一部の地域ではいまだ存在し続けているのです。この他にもblue lawと呼ばれる日曜日のアルコール販売を制限する法律が、テネシー州も含め各地で定められています。

更に外国人がアメリカに来て一番驚くのは、レストランやバー、酒屋に行ってアルコールを買う時、年齢確認のため身分証明書の提示を求められること。明らかに 21歳という年齢制限を超えている人でも、必ずチェックを受けます(場所によって若干厳しさは異なりますが)。この間スーパーで、僕の前に並んでいた70歳くらいのおばあちゃんが免許証を見せているのを見て、ここまで公平なら仕方ないと納得してしまったくらいです。こうした法律は、未成年の飲酒運転や宗教といった問題が絡みあって存在しています。

今や日本にとってアメリカという国はなくてはならない大切なパートナーになっています。でも、これまで述べてきたような保守的なアメリカの姿を理解している日本人は、一体どれくらいいるのでしょうか?ハリウッド映画やヒップホップなどから伝わってくる荒くれたイメージは、アメリカという国のほんの一部分に過ぎません。原宿のコスプレ族を見て、これが日本だと興奮する外国人のレベルとほとんど変わらないでしょう。

本当に他文化を理解しようというのであれば、メディアから伝わる、切り取られた情報を鵜呑みにせず、政治や歴史といった深いレベルでの文化形成過程に目を向けていく必要があります。
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theme : アメリカ合衆国
genre : 海外情報

tag : テネシー リンチバーグ ジャック ダニエル 禁酒法 ドライ カウンティ Blue law

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Author:TomoyaS
アメリカ生まれ、日本育ち。日本で大学を卒業した後、アメリカの大学院でスポーツ学の修士課程を修了。現在はカリフォルニアの新聞社でスポーツライターとして活動中。

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