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日本語を話す自分と、英語を話す自分

これまたチャンピオンズ・ツアーでの出来事。

ゴルフの大会は選手によって終了する時間が異なるので、優れた成績を残した選手や特別扱いの選手でない限り、ラウンド終了後に自らコースやロッカールームでつかまえて取材を行うのが普通です。ほとんどの選手は、自分の番が終われば、トーナメントが終了する前に帰宅してしまうので、注意が必要。

ボクは勝利選手以外にも取材する必要があったので、お目当ての選手達の最終ホールやロッカー内で待ちかまえるようにしていました。チャンピオンズ・ツアーは、ファンやメディアとの距離をできるだけなくそうと努力しているだけあって、どんな往年の名選手であれ、非常に丁寧にインタビューに応じてくれました。

偶然にも、焦点を当てて取材をしていた選手の前のグループで、青木功さんがプレイしていたため、自己紹介をしてお話を伺おうと、ラウンド終了後待ちかまえていました。

でも、実は日本語で取材をするのは、これが2度目。普段とは違う言葉でインタビューをすることに、何だか緊張していました。これまでどんな有名選手であれ、英語のインタビューでそんなに緊張したことはありませんでした。

運が悪いことに、青木さんはラウンド終了後のインタビューにあまり慣れていないようで、しかもボクを日本のスポーツ新聞から来たと勘違いした様子で、最初はちょっと距離をおかれてしまいました。何とか、ボクがアメリカの新聞社から来ていることを説明し、その取材内容を伝えると、インタビューに応じてくれることになり、貴重な話を聞くことができました。

にも関わらず、インタビュー中は自分の中で、日本語で行っているということに違和感を感じ、思ったように会話をコントロールできずにいました。インタビューを行う側というのは、自分は完全な聞き手にまわりながらも、その内容をうまく調整しなくてはいけません。それが英語ではある程度身に付いているのですが、日本語では久しぶりのこともあり、ちょっと戸惑ってしまいました。

これは、英語を日本語に直訳すればいいという話ではなく、英語と日本語を話している自分が意識の中で別人であることを物語っているように感じます。これは感覚ですが、僕自身、日本語を話している自分と英語を話している自分を演じ分けているように思う時があります。

例えば、ボクはこれまで英語を勉強する上で、意識的に汚い表現や相手をののしるような表現を、身に付けたり使ったりすることを避けてきました。すると、英語を話している時の自分は、怒りや憎しみといった内に湧く感情を、言葉で説明できないため、自然とそういった感情に鈍感になっているのです。だから、よく英語を話している時は、感情の起伏が穏やかだということに気付きます。

また、日本の文化は、自分を常に卑下するような仕組みになっている。言語にもそれが反映されていて、話しているうちに、相手との間に微妙な段差と距離感を生み出します。

それに比べて英語には、日本の敬語にあたるものは存在せず、どんな相手ともほぼ対等な言葉で話し合うことができる。尊大な態度は許されませんが、常に自分を卑下する必要もない。だから、自然と相手との距離も縮まり、自信が生まれてくるのです。

英語で話している時は、相手の立場や地位を気にせず、フレンドリーに、自信と明るさを持って接することができる自分がいるから不思議なものです。それでも日本人の自分が顔をのぞかせ、アメリカ人に、そんなに遠慮しなくていいのに、と言われることがあるくらいです。

このように、言語をスイッチするだけで、自分の性格までもが変わってしまう。何だか恐ろしいと思う反面、自分の内面が明るみにでてくるようで嬉しさも感じます。新しい言語を学ぶということは、新しい自分を発見する素晴らしい機会と言えるのではないでしょうか。
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theme : 英語
genre : 学問・文化・芸術

tag : 英語 日本語 別人 チャンピオンズ 青木功 言語 アメリカ ゴルフ インタビュー 自分

comment

Secre

Tomoyaが言ってるのは、いわゆる言霊ってやつだね。使う言葉や表現によって、行動や現象に影響を及ぼすっていう。ある意味あたってるよね。英語を話すときと、日本語を話すときの態度って自分でも違うと思う。オレも英語を話す時は30%増でいい人になるよ。

ちなみに、青木功はやはり日本のメディアが嫌いなんだろうか。。。

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>taka
言葉の力って言うのは何も他人だけでなく、自分にも影響するもんなんですね。俺も英語を話すと30パーセント明るい人になります笑
青木さんはあんまり日本のメディアが好きじゃないんですかね。まあボクが日本語できょどってたということもあるかもしれませんが笑

>Mathematician
Yeah, we talked about it. Do you feel like you're discovering your new self?

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プロフィール

TomoyaS

Author:TomoyaS
アメリカ生まれ、日本育ち。日本で大学を卒業した後、アメリカの大学院でスポーツ学の修士課程を修了。現在はカリフォルニアの新聞社でスポーツライターとして活動中。

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