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ボクはフリーエージェント

ある日会社のオフィスに入ると、ニュース局の華であったレイチェルの席に、別の男性が座っていました。

レイチェルは大学を卒業したての女の子。とてもキレイな顔立ちで、小鳥のようなかわいい声をしているため、まさに癒しの存在でした。イラクにいるアメリカ兵のボーイフレンドを待ち続けているというけなげさも持ち合わせています。

そんな彼女が突然いなくなったことに驚き、ニュース局の記者にわけを尋ねてみると、カリフォルニア北部にある実家の近くに戻ったとのこと。働き始めて一年足らずといいます。

でも実はこれ、そんなに珍しいことではありません。ボクがこの新聞社で働き始めてわずか6ヶ月、ニュース局全体でおそらく四分の一くらいの人が入れ替わったのではないでしょうか。いちいち盛大な歓送迎会を開いていたら、毎日がパーティーになってしまいます。

つい最近入ったばかりだと思っていた記者がいつの間にかいなくなる。そしてそこにまた新しいメンバーが加わる。その繰り返しです。僕自身も、スポーツ局で働いていた記者が大きな新聞に移り、空きがでたところに加わりました。

辞める理由は様々で、キャリアアップのため別の新聞社に移ったり、記事の中で重大なミスをおかしクビになったりと、何が引き金になるか分かりません。今のアメリカ社会では、日本のようにずっと一つの会社にとどまる人というのは本当に少なくなってきています

アメリカ版リクルートともいえるモンスター(Monster)が出版している就職活動本には、こんなことが書いてあります。

1.50年前のアメリカでは、一つの職についたら平均23年半そこで働いていた。それが今では平均3年半にまで下がっている。今20歳で働き始めた若者は、退職するまでに20回ほどの転職を経験することになるかもしれない。
2.転職がマイナスにとらえられる時代はもう終わった。雇う側はむしろ、「この人が本当に有能ならば、なぜ10年も同じ職場にい続けたのか」と疑問に思うだろう。
3.変化は避けられないもの。そして変化はチャンスを作り出す。
4.フリーエージェントであれ。

フリーエージェントはスポーツでよく用いられる言葉です。フリーエージェントは一つのチーム(会社)にとどまらず、いくつものチームを渡り歩きます。

チームに雇ってもらうという受け身の発想ではなく、あくまで契約に基づいたパートナー関係です。チームの求めている条件と、自分が提供する能力が一致し、お互いの利益が最大になることを目指す結果だともいえるでしょう。

フリーエージェント制度は、メジャーリーグでは当然の権利というか、それをもとに人事が動くようになっています。チームの目指す方向性に合わなくなった選手がいれば、球団は容赦なくトレードに出すか、放出します。

選手も、先発出場して能力を発揮できる場を求め、給料や待遇のよいチームに移籍をしていきます。他のチームなら十分レギュラーとして活躍できるのに、同じポジションにスター選手がいるため試合に出られないのでは時間の無駄です。

選手はフリーエージェントの権利を手に入れると、それを最大限活用するため、交渉や人事のプロである代理人の協力を得ながら自分にあったチーム探しを行います。フリーエージェント制度は、雇う側の一方的な選択ではなく、雇われる側も自分の居場所を選ぶ対等の関係によって成り立っています。

一方、日本のプロ野球では未だチームへの恩義や安定を優先するがゆえに、選手達もフリーエージェントとしての権利を最大限に活かせずにいます。アメリカではフリーエージェントのシステムが企業にも浸透してきているため、人事に流動性があるのです。
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theme : 人事・雇用制度
genre : 就職・お仕事

tag : アメリカ 日本 就職 フリーエージェント メジャーリーグ プロ野球 人事 流動

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TomoyaS

Author:TomoyaS
アメリカ生まれ、日本育ち。日本で大学を卒業した後、アメリカの大学院でスポーツ学の修士課程を修了。現在はカリフォルニアの新聞社でスポーツライターとして活動中。

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