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砂漠脱出紀行

ラスベガス旅行に引続き、月曜から水曜までカリフォルニア中部のシエラネバダ山脈に位置するマンモス・レイクというリゾート地で休暇を過ごしました。

デューク時代からの友人で、現在はラスベガスで働くセスが、両親がバカンスを過ごすために借りている分譲マンションに招待してくれたのです。セスは彼女とともに金曜日から現地入りしていましたが、ボクは仕事の関係で遅れての到着でした。

ビクタービルからマンモス湖へは北にのびる395号線で一直線。シエラネバダ山脈デスバレーに囲まれた砂漠の中を5時間ひたすらドライブし続けました。


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何もないとはまさにこのこと。マンモスレイクの手前までは申し訳程度に生えた植物以外は、地平線いっぱいに茶色の風景が続きます。そしてこんなところに人が住んでいるのかと思うような場所に突然街が現れます。

砂漠のど真ん中では、瓦礫をつなぎ合わせて作ったような家が連なった街を通過。壁の塗装はところどころ剥げていて、鉄のフェンスで囲まれた庭には、壊れた車や子供の遊び道具が乱雑に放置されています。街に1軒だけであろうサロンは明らかに閉鎖状態。ゴーストタウンかと思っていたら、1軒の家から小学生くらいの女の子が駆け出してきて思わず凝視してしまいました。

それぞれの街は車で1時間くらいは離れています。そこに暮らす人々は一体どうやって生計を立てているのか、楽しみはあるのかなどと数々の疑問が浮かんできました。そうした街に比べれば、田舎のビクタービルがニューヨークのマンハッタンに見えてきます。過酷な自然環境の中たくましく生き抜く開拓者精神が、未だ西部では残っているのかもしれません。

また、アメリカの高速道路を走っていると戦車を後ろに載せて走っている大型トラックを結構見かけます。砂漠でそんな光景を目にすると、ここはアメリカ人が危険地帯だと騒いでいるアフガニスタンやイラクとさほど変わらんのではないかとすら思ってしまいます。

そしてマンモス・レイクに到着すると、そこにはまたこれまでの395号線の砂漠とは別世界が広がっていました。標高2300メートルに位置する街には、いかにもスキーリゾートと言わんばかりのお洒落なショッピングセンターやレストランが建ち並び、気温もぐっと低くなります。マンモス・レイクは冬はスキー客でにぎわい、夏はハイキングやマウンテンバイクを目当てに全米から観光客が集まってくるのです。

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月曜の夕方にセスと彼の家族に再会し、その日は長時間運転の疲れを癒すため早々と眠りにつきました。

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ボクがのんびり過ごせるのは火曜日しかないため、その日は早く起きてマンモス・マウンテンへと向かいました。マンモス・マウンテンは2007年にオープンした全長160キロのマウンテンバイク専用ルートが目玉です。山の麓のレンタルショップでマウンテンバイクを借りてから、標高3300メートルの頂上へとゴンドラで登ります。頂上からはシエラネバダ山脈の壮大な眺めが広がり、自転車で下りながらその景色を楽しむことができるのは爽快そのものです。

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ボクにとっては人生で2度目となるマウンテンバイキング。山の頂上から駆け降りるというのは初めての経験でした。周りには体中をプロテクターで覆ったシリアスなライダーたちでいっぱい。それを見た時は、果たしてヘルメットだけで大丈夫なのかという不安がよぎりました。しかもマウンテンバイクを趣味とするベテランのセスはボクのことなどお構いなしに、中級・上級者コースへと向かっていきます。

しかし高校・大学と、ママチャリで武蔵野・多摩の街を通学し続けた日本人としての誇りに傷をつけるわけにはいきません。ケニアの長距離ランナーが日常生活の中でその体力を身に付けたように、日本人にとっても自転車は移動手段として体の一部になっていることを証明するチャンスです。平静を装ってセスについていくことにしました。

最初は片側が急斜面になっている細い砂利道と坂のスピードに慣れず、恐る恐る進んでいましたが、長年培った自転車技術というのは体に染みついているもので、恐怖心がとれてくると不思議と順応し始めました。ママチャリの細いタイヤなら間違いなく転倒するであろう砂利道や岩も、マウンテンバイクは問題なく進んでいきます。

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途中、前方に女性ライダー2人組を見かけたので、いいところを見せようと何気ない顔で、「ちょっとごめんよ」などと声をかけ追い抜いていきました。ところが調子に乗ってスピードを出しすぎたため、大きな岩を避けようと急ブレーキをかけた途端、バランスを崩して前につんのめり、フレームが股間を直撃。

後ろのレディーたちに情けない姿は見せまいと、痛みをこらえポケットからすかさず携帯電話を取り出しました。「いやあ綺麗な風景ですねえ」などと通り過ぎる彼女たちに話しかけ、何とか携帯のカメラで写真を撮っているフリを。

結局5時間くらい乗り続け、頂上からのコースはほとんど制覇しました。でも後になってビデオで自分の姿を見直すと、やっぱり経験を積んだライダーと初心者とでは腕も実力も大きく違うのがはっきり分かります。プロは猛スピードで山を駆け降りますが、ボクのような素人は、格好付けているつもりでもちょっとスピードが出ると恐怖で腰がひけてしまうのです。大学時代、スキー初心者のボクが彼女にへっぴり腰だとバカにされ腹を立てましたが、案外的確な指摘です。



何はともあれ久しぶりのスリルある体験を満喫し、その日はぐっすりねむれるかと思いきや、ベッドに入ると喉と鼻に異変を感じ始め、それどころではなくなりました。咳と鼻水に苦しみ悶えながらも何とか眠りにつきましたが、次の日起きてみるとなんと大量の目やにで目が開けられません。

何事かと思い原因を考えてみたところ、大量の杉花粉が舞っていることが判明しました。これまでは花粉症とは縁がなかったのですが、ついにその魔の手に冒されてしまったのでしょうか?

ビクタービルのような花粉はもちろんのこと、植物ともほど遠いような場所に住んでいるため、体がびっくりしたのかもしれません。暑いだけかと思っていた砂漠にも実はこんなメリットがあったとは。。。ということで帰りは花粉から逃げるようにして395号を飛ばし、ビクタービルへと戻りました。

最後はいらぬお土産を持ち帰ることになりましたが、それでもリゾート気分を味わい気持ちをリフレッシュすることができました。同じ州内にこれだけ環境の違う場所が存在するカリフォルニア。もっともっと旅を重ねることで素敵な発見がありそうです。

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theme : アメリカ西海岸
genre : 旅行

tag : アメリカ カリフォルニア マンモス レイク マウンテン バイク リゾート 砂漠 シエラネバダ

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TomoyaS

Author:TomoyaS
アメリカ生まれ、日本育ち。日本で大学を卒業した後、アメリカの大学院でスポーツ学の修士課程を修了。現在はカリフォルニアの新聞社でスポーツライターとして活動中。

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